テーマ:占星術(788)
カテゴリ:占星術に関すること。
占星術ではパートナー・配偶者の間などで、「投影」といういわばエネルギー交換が行われると考えます。
それはどのようなことかというと、つまり結婚しているなど親密な関係にあるたとえば夫婦の間では、夫の「ネイタル月」は妻に「投影」され、妻の「ネイタル太陽」は夫に投影される、というように考えるのです。 この「投影」というエネルギー交換は、私自身の体験的にも、またいろいろなご夫婦のチャートを見させていただく中でも、無意識的なレベルでなかなか強く働いている現象であることがわかります。 ここのところは人関係やパートナーシップの、とても興味深くてそして不思議と言えば不思議な現象だと、思います。 先日、神話研究会で取り上げた中に「アメノウズメとサルタヒコ」のおはなしがありました。そこではサルタヒコがアメノウズメに対して「我を、発顕(あらは)しつるは、汝なり。」と言ったとされています。これが書かれているのは、日本書紀の第九段の一書曰です。 古事記のほうでも、「この御前に立ちて、仕へ奉りし猿田彦大神は、専ら顕はし申せし汝送り奉れ。」と、アマテラス(またはニニギ)がアメノウズメに言った、と書かれています。 この「発顕する」「顕はす」という言葉の意味として、さきほどの占星術の投影を考えてみるのも、とても興味深いと思います。その人がパートナーでないと「発顕」しない、私が居ることになります。 このことはたとえば、岡本太郎さんと敏子さんのことに置き換えて考えてみることができます。 すこし前までは、「岡本太郎はすごい」という評価で固まっていましたが、最近は敏子さんがお亡くなりになられてから敏子さんの手記が公表されたりもして、「すごい岡本太郎」は敏子さんと二人三脚で出来上がっていたことが公にされてきています。 そしてまた、この占星術の「夫の月を妻に投影し、妻の太陽を夫に投影し」というシステム解釈も、これからは新しく考えたほうが良いということも、わたしが占星術を学んでいた時に講座の中で耳にしたりもした記憶があります。 専業主婦でなくて専業主夫というパターンのご夫婦など、今日ではさまざまなバリエーションが増えています。この「発顕する」関係性について、固定的な古い解釈から解放されて行く方向性が、今ではとても広がっているといえるでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.06.17 09:57:55
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