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♪アトリエえんどうまめ 今季洋の日記。

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2013.07.12
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みなさんは、アストロラーベを知っていますか?
わたしは、今まで知りませんでした。

アストロラーベというのは、天体を図るための器具です。


130712_100609.jpg


このお写真は、『星の名前のはじまり』近藤二郎、著 誠文堂新光社 2012年の、p.100にあるものです。

17世紀のパキスタンの真鍮製のアストロラーベだそうです。

同書によると、「アストロラーベとは、古代から中世にかけて使われた天文測量のための器具のことです。」ということで、古代ギリシアでその原理が考案され、紀元八世紀ごろにイスラーム世界で実用されたと考えられているそうです。

「恒星や惑星、月、そして太陽の高度を観測するための器具として使用されてい」たのだそうです。

「この写真のようにイスラーム世界で作られたアストロラーベは、実用的な天体観測の器具であるばかりではなく、見事な工芸品としての高い水準を示したものでした。」P.038

ほんとうに、見ていると、ドキドキするくらいの美しさですね。

130712_103205.jpg


こちらは、同書のP.039にある、アストロラーベの分解図です。

最近わたしは、この誠文堂新光社の本をたくさん買っています。今手元に6冊あって、もう一冊が、もうすぐ届く予定です。

今まで手に取ることがなかった、天文学と星座神話のジャンルの本たちですが、とっても美しいもので、今まで知らなかったものが、いろいろと書かれてあるので、わくわくしています。

そのわくわくのひとつが、こちらの、アストロラーベです。



このアストロラーベとかは、「あるもの」と、「あるもの」を結合させたいという、人間の欲求や願いの、とても美しい結晶のように、思えます。

その、「あるもの」と、「あるもの」とは。

たとえると、「山」と「三角」みたいなもの。

また、別の言い方では、「宇宙の天体までも含めた母なる実在」と、「宇宙の果てまでも認識しようとする父なる意識」、みたいなもの。

この二つの接点に、アストロラーベは、限りない美しさで輝いているように、思いました。





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Last updated  2018.08.06 15:03:34
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