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♪アトリエえんどうまめ 今季洋の日記。

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2013.08.18
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カテゴリ:色彩。
きのう、地下鉄に乗っていたら、ふと、車内広告に使われている色彩配置に、目が行きました。

その、車内広告は、日本人だったら誰もが知っている、というくらい有名な、胃薬の広告です。さわやかで、和服の似合う女優さんが、さわやかに笑っています。


130817_214031.jpg


広告全体の背景も、女優さんのお着物も、白色がベースで、その中にさわやかな水色が、ところどころ配置されている感じの中、この帯のあたりの配色は、みごとに色に語らせているものだったので、すごいと思いました。

女優さんのポーズも、右手をこの帯のあたり、それはつまり、「胃」のあたりにあてていますので、身体言語的にも、「胃」がテーマであることは、明確に示されているのですが。

その帯のところの、赤色と紺色の配色は、色彩言語的に、「たいへん」なものが、徹底的にコントロールされる、つまり、傷が治療されるような、表現になっています。

それも、ゆるやかな変化ではなくて、急速で徹底した変化、としてあらわされていました。

赤色と青色は、対立色なわけですが、それが、とても見事な使われ方がしてあると思いました。

ほんとうに、色彩の熟語は、ストレートに、すこんと、その信号を見ている人に、おくりますね。

赤色と青色とひとことに言っても、その色彩のバリエーションは、実際には、無限に存在します。

この写真を、こうしてもう一度注意深く、よく見てみると、帯締めと帯揚げ(でしたっけ?)、これに使われている赤色が、少しグラデーションになっていることも、「胃」という肉体の生々しさと、それが発する「胃痛」という信号を、みごとに表現していることがわかります。

色彩が現代ほどあふれている時代は、かつてなかったと言われているそうです。

それは、つまり、染色や印刷技術などの発達によって、身の回りに人工的な色彩があふれているという意味なわけですが。

あらためて、色彩言語が持つパワーに、気がつかせてくれた、広告との出会いでした。





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Last updated  2018.10.29 12:51:16


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