カテゴリ:アート リーディング(神話研究)
ギリシア神話の魚座対応のおはなしは、「山羊座」対応の神話と「みなみのうお座」対応の神話と、同じものです。
例の、突然テュフォンがあらわれて襲い掛かり、川に逃げたというお話しです。 このお話しの中で、うお座に対応するのは、愛と美の女神アフロディテとその息子エロスで、ふたりはバラバラにならないようにリボンのような紐で結ばれていた、ということです。 この時使われたと言われているリボンのような紐は、メソポタミアのチグリス・ユーフラテス河を表していると言われています。 紐の先に二匹の魚が描かれているわけですが、それらの魚の間には長方形の大きな空間が存在していて、この四方形は、古代バビロニアの拠点となった都市であるバビロン市を表現したものであるとか、広大な耕作地を表していると言われています。(★3より) しばしばこの二匹の魚の一匹のほうは、ツバメとして描かれてもいます。 飯田橋の駅の近くにカナルカフェというお店があります。ここは、もと江戸城のお堀を利用して作られた水上のカフェです。 このカフェのカウンターに座り、ぼおっと川を眺めていると、空には「鵜」のような黒い鳥が舞ったり、「カモメ」のような白い鳥が飛び交ったりします。 また、お堀の濁った水の中には、たくさんの鯉が泳いでいます。 このようすに身をゆだねていると、自然界のサンドイッチされた階層が感じられます。 ヒトは、空を飛ぶ鳥と水を泳ぐ魚の、ちょうどその真ん中の世界で生きていることが実感されてきたりします。 数年間続けてきた神話研究会も、今回のうお座で一旦の終了になります。 ダンテの神曲・古事記・ギリシア神話の天体・12サイン神話と恒星パランと、4つのシリーズをクリアーしてきました。講座開催に際しまして、ご協力いただきましたみまさまと、ご参加くださったみなさまに、心からの感謝を申し上げます。 今回の研究会に使った引用図書 ★1 『ギリシア神話 新版』ロバート・グレイヴス 紀伊国屋書店 ★2 『藤井旭の星座と星座神話 』誠文堂新光社 ★3 『わかってきた星座神話の起源 古代メソポタミアの星座』近藤二郎 誠文社新光堂 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.08.06 15:22:12
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