カテゴリ:落語・演芸・古典芸能
これまで能を見る度にうつらうつらしていたわたしですが、
今回の「望月」(清水にはとっても多い姓)はおそらく初めて 一度も睡魔に襲われませんでした 動きが全くない場面もありましたが、謡、鼓、笛の音に酔いしれていました。 そして清和さんの舞も見事でありました いわゆる仇討ものですが、能でこれを見たのはたぶん初めて (寝ていて気付かなかった…ものがないとは言えない…) 見事本懐を遂げる場面に、当の敵の姿はありません。 残された笠を敵と見做して、遺子が刀を突き刺します。 歌舞伎だったら血飛沫が舞う残虐かつ、壮快なシーンですが 能にはそぐわないのね。 この演出、新鮮で意外でかなりツボに来ました。 三島由紀夫が「能さえあればいい」と言ってたのがちょっとだけわかる気がする…。 さて、その観世流の初代は言わずとしれた観阿弥ですが 静岡の浅間神社に石碑が残っています。 観阿弥はここで死の2週間前に申楽を演じているのです(亡くなったのも駿府です)。 恐らくこの舞台で(元旦に獅子舞を演じたところです)。 更に世阿弥の嫡男元雅に繋がる十郎太は駿府時代の家康と交流が深く この時の縁が観世流の隆盛をもたらしたとか。 また明治維新期、静岡に移った家達や慶喜とともに、観世宗家も付いて来たそうです。 その時の観世清孝の住まいは「宮ヶ崎町 八百屋清蔵方」だそうですが、 これがどこなのか、いまのところわかりません。 図書館で古地図でも調べて来ようかしら?近日公開を待て(笑) ブログランキングに参加しています。 静岡と観世流にそんなに繋がりがあったなんて意外ね、 と思われましたら応援clickお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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