第二代表は三菱ふそう川崎
第二代表は三菱ふそう川崎でした。◇第二代表決定戦三菱ふそう川崎100 002 011=5(8安打、1失策)020 000 002=4(11安打、0失策)日産自動車[ふ]佐藤大(7回,2失点[自責1])、川尻(1+2/3回,2失点)、谷村(1/3回)-井川 (本)佐々木[ソロ]、新保[ソロ] (二)佐々木[産]石畝(5+0/3回,3失点)、青木(1回)、畑山(1+0/3回,1失点)、秋葉(2/3回)、石田(1+1/3回,1失点)-南 (二)市丸7新保/6渡辺/4佐々木/D西郷/3佐藤勇→H3三垣/9梶山/5植山/8西沢→H8根岸/2井川6四之宮/4青柳/D市丸->H須田/3小山/8吉浦/9村上/7岡->H船引->R野村/5伊藤/2南->H岩越長いですが、展開を。(例によって選手名は基本的に名字のみ、敬称略で)日産の先発・石畝投手は速いんですが立ち上がり制球が定まらず、四球、盗塁、死球で無死一二塁。3番の佐々木はふそうさんにしては珍しく送りバント。が、石畝投手の正面に転がり三塁でアウト。送れません。しかし西郷がきれいにセンター前に弾き返して1点先制。なおも一死一三塁のチャンスでしたが追加点は奪えず。一方、三菱ふそう先発の佐藤大士は2回にピンチ。一死から吉浦・村上にうまく打たれて一死一三塁。岡の打球はセカンドの前へのゆるいゴロ。セカンドの佐々木、ホームで殺そうと突っ込んで来ますが前にはじいてしまいます。1-1の同点。続く伊藤がエンドランで走者を進めて二死二三塁。9番の南は三遊間突破、村上ホームインで逆転。しかし二塁走者の岡はホームでアウトでした。2-1と日産1点のリード。このあと試合は締まった展開になりまして、試合が大きく動いたのは6回でした。先頭の佐々木が二塁打、西郷の当たりは平凡な一塁ゴロかと思ったらベースに当たって内野安打に。ラッキーなヒットで無死一三塁の大チャンス。5番の佐藤勇に代打が送られます。バッター三垣。その三垣は一二塁間を低いライナーで破り、同点。三垣、一塁ベース上で吠えます。 ここまで好投していた石畝投手は無念の降板、連投の左腕・青木がマウンドへ。しかし梶山がレフトに充分な犠牲フライを打ち上げ、西郷ホームインで逆転、3-2。その裏の日産はすぐさま反撃。市丸二塁打、小山もライト前に運んで無死一三塁の大チャンス。吉浦ショートライナーで1アウト。続く村上はスクイズ! が、三塁走者走ってません。いわゆるセーフティスクイズだったのかな。捕手の前に転がったので、走っててもアウトっぽかったですが。結局、一塁走者を進めるただの送りバントになって2アウト。岡は一塁ゴロで、日産はこの大チャンスで得点できませんでした。その後、日産は小刻みに投手を換えますが、8回に佐々木がレフトスタンドへ、9回には新保がバックスクリーンにそれぞれソロホームランを打ち込んで点差を3点に広げます。さあ9回裏。日産の打順は下位打線。一塁側スタンドでは紙テープが配られ、もう勝ったような騒ぎ。しかし、野球って怖いですね。8回からマウンドに上がっていた川尻、140km/hを超す速球で8回はこわーい日産の3~5番を3人で退けていたのですが、9回は4安打集中されて1点差に迫られ5-4、あと一人抑えれば勝ちっていうところで降板。橋戸賞男・谷村に交代。日産の打順は3番の市丸でしたが代打に須田。準決勝でも土壇場に代打でしぶとくヒットを打った須田に賭けます。が、結果は三振でした。このときちょっとわかりにくいプレーになりまして、久保監督の抗議などありましたが(それについてはこちらで)、とにもかくにも三菱ふそう川崎が第二代表を勝ち取りました。 (代表旗を手にしてスタンドに礼する直前の佐々木選手(たぶん))昨年の決勝戦の再戦は、最後は黒獅子旗チームの底力が勝ったって感じでしょうか。三菱ふそう川崎は立ち直った石畝投手の前に2回以降チャンスらしいチャンスがなかったんですが、西郷選手のラッキーなヒットもあり、代打策も的中で一気に逆転。8,9回のソロホームランも結果的には大きく効きました。猛打のふそうさんが帰って来たかな。(今日のふそうさんは白いユニフォームでした。白地にも黒獅子エンブレムが良く映えます。ベース上・西郷選手、コーチ・北村選手)日産のほうは、どうも準決勝から走者はたくさん出すものの、なかなか思うように得点できずずっと拙攻気味。この日も中盤までにもっと点を取れても良かった感じだったのですけど。セーフティバントしたり、構えだけ見せたり、スクイズしたり、エンドランしたりと、いろいろ動いて策は弄したけど及ばず。たとえば岡選手。走者を三塁に置いた打席で、バットを上に構えてるときにもう右手をバットの真中あたりに添えてます。投球が来ると元に戻して打つんですが、こうしていかにも「スクイズするぞ~」って感じでプレッシャーをかけてました。これも工夫なんでしょうね。で、1回だけ本当にバントしたんですが、ファウルに。このあと、セカンドゴロで1点入りました(日産の1点目)。で、9回に代打の船引のヒットからようやく打線がつながり、あと一歩まで追い詰めたんですが。翌日の神奈川新聞を見たところ、高卒ルーキーの三菱ふそう・川尻投手と日産・船引選手は岡山の同郷で、数日前にも電話で話すなど仲良しみたいです。代打で出て来て川尻のほうが意識してしまったんだって。久保監督もニクい起用をします。そのへん、知ってたのかな。(ちょっと日産側スタンドにお邪魔して。前日の試合から気になって仕方ないんですが、「もへじ組」って何ですか?)春シーズンの戦跡があまりにらしくなかった上に、一回戦でいきなり敗れてかなり心配した三菱ふそうさんですが、何のかんのできっちり仕上げて来たってことでしょうか。連覇へ向けて前進です。前年優勝チームはここのところずっと成績が悪いけど、東京ドーム10連勝中のこのチームはいつも何かやってくれそうな気がします。今年はどこまで勝ち進むんでしょうか。(試合後、ふそうさんの儀式。練習の前後でも気持ちを高ぶらせるためにやってるそうですよ)