中山道 雨の和田峠
五月の連休を利用して中山道を歩きました夜、涼しい風が入って来るようになり、やり残した宿題を仕上げなくては!みたいな気持ちで思い出して書きます2日目は朝一番に諏訪大社をお参りして、和田峠を越えて和田宿の先の〈民宿みや〉まで歩きます諏訪宿〜和田宿までは21.5キロ民宿まではさらに6キロあります前日に峠手前まで歩いているので、この日は20キロほどの道のりですもう一つ先の長久保宿まで歩こうかと迷ったのですが、私の足では無理でしょうそれに〜、みやの〈下諏訪〜佐久間の送迎の相談に応じます〉の一言に引かれてしまい、随分前から予約をしていました朝、今にも雨が降り出しそうで、一日中雨の予報は変わりそうもありませんビジネスホテルはコロナ禍のためか閑散としていました 朝食の提供もなくなったので、前夜に買っておいたものですませます〜万治の石仏パン〜朝8時宿を出発、諏訪大社にはすでに各地域のお参りが始まっていました規模を限りなく制限して御柱祭りは催行されていました6年前の盛大なお祭りを見ていただけに、女方や子供たちの木遣りの声や長持の軋む音が悲しげで、でも祈りにも思える静かな力強さを感じます地元の方々の心意気ですねそこに昨夜の叔母から電話、続きの地点まで乗せて行ってくれると言うのですタクシーを使うつもりでしたが、ご好意を受けお願いしました基本、お接待は断らない、のが四国からの私なりのルールです。うふふ。70才とは思えないハンドルさばきにドギマギしたけど、9キロの坂道はあっと言う間でしたおばちゃん、何から何までありがとう車道からそれて山道に入っていきます峠までは約4キロ、とうとうポツポツと雨が降り出してきました雨は夜にかけてかなり強く降る予報で、覚悟して歩きます和田峠は標高1531m、街道の宿場は約2里毎にあったのですが、下諏訪宿と和田宿の間は5里半と長く冬は雪が降るので、中山道最大の難所と言われていましたそのため、峠には東と西に餅屋があり、人馬の休憩する小屋もありました〜石小屋の跡〜雨は絶え間なく降ってきます低木が密集した細い山道、霧も出てきたので熊よけの鈴を鳴らして歩きました和田峠は1531m下諏訪は759mその標高差770mでも、続きからの場所はかなり高いので、大丈夫、雨さえ耐えればなんとかなります〜和田古峠〜和田峠に出ると開けていましたビーナスラインから入れる遊歩道になっているのですね晴れていたら、絶景の諏訪地方が見えるのですが一面の霧です広い道を下りビーナスラインを横切ったら東餅屋跡、今はドライブインがたっていますここで一休み、暖かいうどんとトイレを借りて〜と、あてにしてたのにバッサリと閉鎖されていました💦あれ〜、完全に予定外ここから次の和田宿まで11キロ、雑木林の中を下っていきます滑りやすい石畳や斜面から流れ出す水で歩きにくい箇所もあったが、広い静かな林道ですガイド本には、ガレ場が多い・雑草が多い、とあるけれど、思っていたよりも峠そのものは歩きやすい道でした健脚の男性はへっちゃらで一気に下諏訪宿〜和田宿を歩き通してしまいます 〜復元された永代人馬施工所〜江戸の豪商が幕府に金千両を寄付してその利子で旅人に粥、人馬に煮麦を与えたここにはトイレと水場がある、と記載されていたのであてにして来たのに、そんな設備はなく…あ〜、女は不便です〜山桜〜唐沢まで来ると142号に合流します山間の道なのに車量は意外と多く、どの車も結構なスピードを出しています水をかけられることもしばしば💦まぁ、雨でずぶ濡れなので、どんだけ濡れても構いませんよぅ〜黙々と下ってきて一息入れたくなりました廃墟化したドライブインで雨宿り、おにぎりを頬張りました和田宿手前には食事処・杉の屋があったので、飛び込みましたまず、トイレを借りて、コーヒーを頼みましたゆっくり見回すと店内は古いけれど広くて長く地域から愛されている感満載、暖炉は暖かく、親子と思われる男性2人はオシャレで、居心地がいいのです強い雨は夜半まで続くらしいけど、また歩けるパワーをいただきました〜和田宿〜15:30やっと和田宿ですこんな天気だから、人気がありません「どこか見学しようか…」旦那さん即返答「暗くなるまでに民宿に行く!」雨は降る降る、黙々とひたすら緩やかな坂を下って、歩いて歩いて〜みやに到着したのは17:00でしたずぶ濡れです5月 1日 雨(2日目)21キロ和田峠手前〜和田宿〜民宿みや9:20発 17:00着