また一人旅立った
それは 二カ月前 猛暑の日々の中 朝の一本の電話で知らされた7月に意見の相違があって もうしゃべりたくもない程ショックを受けた友人からの電話だった家は近いのだが 会いにわざわざ行った事もないし 電話も よく番号を知っていたなって思うくらい珍しい電話 年賀状かなそこで彼女は訃報を伝えてくれた彼女の実家から知らされた訃報で 私たちの友達の訃報自分は口が堅いから今まで言わないできたけど たぶん亡くなった友人は余命が無いと告知を受けていたんだと思う と友人は関東の娘さんの所に住んでいて そこで闘病していた葬儀とか どうするんだろう と聞くと 分からないが自分は少し落ち着いたら実家にお参りに行こうと思う 同級生だから これから何かあると思うし 相談もあると思う とこの同級生は 小中学校の って事高校での同級生の私とは立場が違うんだよ と またマウントわざわざ知らせてくれた事のお礼を伝えて電話を切った この日の夜 何年か前にカラオケにしきりに誘ってきた友人から電話があったこのカラオケの友人は亡くなった友人と同じ会社で その会社つながりで葬儀の連絡が届いたらしい自分はたまたま休みをとっていたが 一緒に行く同級生がいないから・・・と 誘ってくれたラインでの通知だそうで 詳細は分からないが県内で葬儀をするらしい(でも実家ではない感じ)親族の葬儀の前に焼香の時間が設けられてるから一緒に行かないか と こちらの事情も分かっているから送迎を買って出てくれた急な事で驚いた市内ならまだしも それは 嫁ぎ先の近くだが 3月に帰省した時に泊まったホテルのある市将来の同居を提案してくれた妹さんの近くなので 妹さんが葬儀をしてくれるのかでも お子さん達もいるのだから 息子さん誘ってくれた友人は闘病も知らなかったから寝耳に水の訃報経過を少し説明したが 葬儀・・・どうしよう申し訳ないが 猛暑に喪服もおっくうそれにも増して 朝連絡をくれた友人は 実家を通してこの葬儀の事も把握しただろう 同級生として香典なり供花なり するだろうからそこで何も連絡が来ないという事は 来る必要が無い と思っているたぶん 闘病の事を知ってる 本人から直に聞き わざわざ帰省して会っている数少ない友人のひとりが私なのだが そうは思ってない感じがあった・・・葬儀に行き 焼香する為の列でバッタリ会ってしまう可能性もあるそしたらきっと面白くないだろうそんな事を考えて 葬儀は行く事を止めた誘ってくれたカラオケの友人には気の毒な事をしたが たぶん彼女も一人では行かないあれから二カ月毎日 葬儀に行かなかった選択について自問自答している行ったら この心の整理がついて 少し落ち着いただろうか亡くなる少し前 朝 知らせてくれた友人から 励ましは迷惑だ とたしなめられ 日常の 何でもないメールをしたかったが 送れなくなった葬儀を知らないふりして 彼女の携帯にメールをしようかとも思ったが出来ないマッチのコンサートがあるんだよ高校生の時 二人で行ったね初めてのコンサートがマッチだったよ夏休み 缶詰工場のアルバイトに行ったね私は一日でギブで 桃缶も食べられなくなったけど今は平気あの猛暑の暑い中 抗がん剤の治療に通院しているっていうから まだまだ大丈夫だと思っていた最初話を聞いて 治療も無いし食事制限もなく ヘンだなって思ったけど まさかこんなに早いなんて・・・仲良くしている友人が次々に亡くなっていく