堕ちていくだけ
『記憶が薄れるのを待ってる』林檎嬢の『すべり台』の一説。私も待ってる。嫌な記憶も全て、薄れていく事を。何もなかったかのように、生きて行ける事を。この今の状態を打破して、ちゃんと生きていける事を。でも、其の反面思ってる。治る訳ないじゃん。どうやって食べる事を赦すの?太っていく自分を赦すの?太りたく有りません。今の私だって、満足なんてしてないんだもの。ちょっと痩せてるだけ。こんなの痩せてるのうちに入らない。もっと痩せれる。一歩進むのが恐い。どのくらいが一歩?毎日、着々と進めている人。でも、動き出せない人。あたしは後者で何かを始める一歩を異常に怖がってる。空は遠い。灰色で、光を貰おうとする度に遮られる。もう少し苦しみなさい。そう、苦しんでればいいんだよね。何かを求めすぎるのはやめたほうがいいんだよね。期待していた答えとか未来への期待とか。其れを考える前にまだ堕ちる事が足りてないでしょ。だって、あたし汚いもん。最悪な人間だもん。苦しみはもっと味わっていいはず。堕ちたっていいのよ。また、立ち直れるかもしれない。早く堕ちたい。面倒だから堕ちれるとこまで堕ちたい。堕ちて呼吸を乱したい。間違った道でもいいじゃん。