ももも。のおスイス暮らし

８月最後の日、寒かった今年の８月を取り戻すかのように、いい天気になった。

私は駆り立てられて、久々の天気のいい日を楽しもうと、電車に乗って歩きに出かけた。

今日は何かをしてないと、泣いてしまいそうだったから。






電車で10分ほどの隣町に住むＨちゃん。

８月いっぱいでフラットを解約した。

行き先はアメリカ。

旦那さんの仕事の関係で。




Ｈちゃんとは２年ちょっと前に知り合った。

そして、私のスイスでの一番の友達になった。


スイス滞在歴も近かったから、住み出した当初の思い、辛さ、葛藤、
スイス生活にちょっと慣れてきてからの思い、
そして、ドイツ語、スイスジャーマンに対するいろいろな思いを共にし、
共感したり、励ましあったりしてきた。

なんか、ふたりとも感じ方や考え方が似ていたよね。


一緒に「プチマダム料理の会」と称して、いろいろ作ったり、
散歩したり、買い物にブラブラ出かけたり、
お互いの家でランチして、午後をまったり過ごしたり、
いかに節約するかなんて主婦な話で盛り上がったり。


そして、同じ辛い経験をし、その思いをわかってくれる唯一の友でもあった。







8/31の朝、管理人に鍵を返し、
Ｈちゃん達はここからちょっと遠い旦那さんの実家に行った。
そこで数日過ごし、アメリカに飛ぶ。


8/30の夜、私はダンナと彼らのフラットに行った。
さよならをしに。


荷物はすでに運び出され、フラット内はがらーーーんとしてる。
ああー、彼らはここからいなくなるんだ。
少しこみ上げてくる。


家のドアを閉めるとき、あー、もう中を見ることはないんだ。
またこみ上げる。


ここに何回おじゃまさせてもらっただろう。
何回、Ｈちゃんのおいしいランチをごちそうになって、
何回、Ｈちゃんのおいしいケーキをごちそうになったのだろう。

ここに来ることはもうないんだなー。



車の所まで見送ってくれたＨちゃん達と立ち話をして、
いざ、お別れのとき。


気の利いた言葉も出てこず、涙が出てくる。


いろいろな思いが駆け巡る。




行く方も辛いけど、残る方も辛いね。


なんか心にぽっかり穴があいたようだよ、Ｈちゃん。




スイス生活、楽しいことばっかりじゃないけど、あなたがいてくれてよかった。
あなたと知り合えて、友達になれてよかった。
いろいろな思いを吐き出したとき、うんうん聞いてくれてありがとう。
だから、頑張ってこれたよ。


あなたは近くにいないけど、私はここでまた頑張るよ。ドイツ語もね（苦笑）
Ｈちゃんもアメリカで頑張るんだよ。



ありがとう。

いっぱいありがとう。


スイスで、日本で、アメリカでまた会おうね！















そんなセンチな思いを抱えて、今日はひたすらひたすら歩いた。

Ｈちゃんにも見せたかったな～。
















































Ich vermisse dich.

Wir sehen uns bald wieder.