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本来はトランペッターに分類しなければならないとは思いますが、甘い歌声がLOVEなもので、ここはヴォーカリストとして紹介させて戴きます。
「ジャズ界のジェームス・ディーン」、「クールジャズの象徴」、「悲運のトラッペッター」こと、チェット・ベイカーは、兵役除隊後、ロサンゼルスのクラブに出演していたデクスター・ゴードンと一緒にプレイをさせてもらったのがプロデビューであった。 その後、バップの創始者チャーリー・パーカーに見いだされ、ジェリー・マリガンのカルテットでアイドルと化した。 ポーリン・ケールと並んで高名な評論家であるレックス・リードは『彼の歌は、無邪気な甘ったるさで女の子たちをなぎたおした』と評した。 映画「夜が泣いている」の、ナタリーウッドとの主役競演話をMGMがが持って行ったが、チェットはそれを蹴るほどのモテぶりたったのだ。 まるで耳元で囁くようなソフトな感触の歌声は、ロマンティックなダンディズムを、男性である私にも感じさせてくれる。 甘く切なくて、そしてはかない歌声! その歌声に似て、チェット・ベイカーの人生は、その後、頂点からはかなく急降下をしていく。 麻薬常習者として、身も心もボロボロだった60年代、1973年に奇跡のカムバックを果たしたが、1988年5月13日金曜日に、宿泊先のアムステルダム「オランダ・ビート・ホテル」の2階の窓から転落して謎の死をとげた。部屋には、ヘロインが残されていたと云われている。 チェット・ベイカーが鳥になった日! もしかしたら、ヘロインを飲んだチェットは、自らを鳥に化して、2階の窓から大空へ飛び立とうとしたのではなかったのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 20, 2005 08:00:29 PM
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