カテゴリ:趣味のはなし
遠藤周作が好きです。
最近、戦国時代を舞台とした作品『反逆』を読んでみて、遠藤周作の繊細さを改めて感じました。 実在の歴史上の人物が描かれることの多い遠藤氏の作品ですが、 どの人物も生き生きと描かれています。 その背景には綿密な取材がなされていて、遠藤氏が一人一人としっかり向き合って人物像の形成が成されているのだと感じるのです。 彼の描く人物の中で「ペドロ岐部」との出会いは驚くべきものでした。 鎖国の日本を飛び出し、単身海を渡り、徒歩で砂漠を超えてヨーロッパに行った人です。 そして、神学を究め迫害に苦しむキリシタンを救うため日本に舞い戻り生きたまま焼かれて殉死した人。 ペドロ岐部のことを詳しく書いた作品『銃と十字架』がどうしても読みたくて、『遠藤周作全集』の第10巻を入手しました。大切に読もうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.11.05 21:08:38
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