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カテゴリ:邦楽
昨日はKitaraにこちらを見に行ってきました。
セットリストはこちら 1曲目は宮城道雄先生の『さくら変奏曲』 はつ春の調べの幕開けにふさわしい清麗な演奏です。 2曲目は言わずと知れた宮城道雄先生の代表作『春の海』 邦楽の演奏家にとって、春の海はあまりにも人口に膾炙しているので、返って演奏するのを避ける傾向があるのですが、若い実力者の衒いのないまっすぐな演奏に嬉しくなります。 3曲目は尺八本曲『奥州薩慈』 薩慈(さし)というのは虚無僧が托鉢行脚の時に吹いた門付けの曲を言うのだそうです。 これを聞いて、ぶっ飛びましたね。尺八奏者の黒田鈴尊氏のハンパないうまさに❗️ その場の空気が、なんていうか、シーンと澄んでいくような、まさに引き込まれる名演でした。 尺八奏者でわざわざ演奏会に足を運ぶのは、大好き💕な藤原道山さんくらいだったんだけれど、この方のはこれから行かなくては! 前半最後は『尾上の松』 宮城道雄先生箏手付けで、宮城道雄先生の曲を3曲も演奏してくれて、嬉し尊しかたじけなし💖 お箏のお二人が宮城社の方なので、この選曲と思いますが、ほんとに喜ばしい。 尾上の松はずいぶん長い間私も先生と練習したので、あぁ、上手い尺八と演るとこんなに素敵なんだなぁ、羨ましいなぁ、、と(笑) さすがに古典の唄は、まだ若いので家元クラスとはいきませんが、ガチ古典もこれからももっともっと舞台にあげてほしいです。 休憩挟んで1曲目は、邦楽四重奏団が委嘱した作品の『intermezzo』高橋宏治作曲。 ほとんど特殊奏法の紹介のための曲かな?って感じ。よくある邦楽現代曲(テクニックだけ難しくてわけわからない系) 2曲目も現代曲で下山一二三作曲の『巫覡(かんなぎ) これはすごい独特の雰囲気あって聞き応えがありました!唄は、詩を歌う歌でなく、完全にヴォカリーズの扱い。こういう歌に芸大卒の絶対音感が生かされてます。これは面白い曲だった。 最後にアンコールで證誠寺のぽんぽこたぬきの変奏曲。 4人の曲間のMCも、衒いなく素直で穏やかな印象で、上品で美しいオーソドックスな和装もよし、選曲も演奏もとてもよし、はつ春にふさわしいよい演奏会でした。 また札幌に来てほしいです♫ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年01月19日 14時17分55秒
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