『フライ,ダディ,フライ』 跳べ!オヤジ!
『フライ,ダディ,フライ』いたって平凡な人生を歩んできた、47歳のサラリーマン、鈴木一(堤真一 )。妻と娘を大切に思い、築き上げてきた日常は、とある日、あっけなく崩壊した。娘の遥(星井七瀬)が男子高校生に殴られ、病院に入院したのだ。彼の威圧的な態度に、異を唱えることもできず、妻と娘の信頼も失ってしまう。その失意のさなかに、鈴木は、奇妙な高校生のグループと知り合う。平凡な人生が、突然壊された。平凡だった父は、愛する娘と家族を守るため、何をする!?原作も面白かったけど、映画も面白かったという、稀な一本(笑)。木登り特訓にお供えをしてくれた、老人たちのくだりはなかったけど、それまで入れてしまったら、くどいか。バスと競争するだけで、十分でした。そのバスに乗ってるのも、くたびれたお父さんたち、ってのがまた、よかったし。まったく、オヤジに夢を見させる映画だぜ(笑)。そして岡田くんが、めちゃめちゃかっこいい!不思議少年?なんだけど、とってもカッコいい。ぶっきらぼうで不器用で、クールで熱くて。こんなに強くなったのも、ワケがあるのだけれど、その翳りがまた、素敵。ストーリー的にはね。かなり、ムリというか、矛盾も多々だけど。ボクシングの高校生チャンピオンに、運動不足のオヤジが、たったひと月特訓(それも、走ったり走ったり走ったり)ぐらいで、勝算なんて、これっぽっちもあるわけないし。夏休み返上で、オヤジに付き合う、高校生なんているか?と原作同様、彼らがここまにオヤジに肩入れする理由が、よく分からなかったけれど。そもそも、そんなに会社休めるわけないだろ、と思うのだけど、まぁ、ファンタジーだと思えば、なんでもアリかな。ラストが微妙だったけれど、それでも、毎日同じことの繰り返しで、くたびれた大人たちに見てもらいたい、見終わった後には、青空に溶け込めるような、飛翔感たっぷりの映画でした。ランキングぽちってくれたら嬉しいです♪【参考】 FLY,DADDY,FLY映画レビュー★そのほか話題の記事はコチラ→