MOといっしょに

ゆうさんはしょげている・・・。

かなりしょげている。




なぜならMOにはっきりと「パパ　きらい。」と言われたからだ。

ゆうさんはMOをきちんと父親の威厳をもって叱るということを
するのだ！と宣言し
たまにきちんと叱ったりする。

今日もいつものようにMOがお茶をこぼして遊んでいるのを見て
「こらぁ！！！ごめんなさいは！」とごめんなさいを言わせようとしていた。
ゆうさんが怒るパターンのほぼ１００％がご飯で遊ぶという事で
これには私も賛同しているので無視をしていた。

するとはっきりと大きな声で「パパ　きらい。」
とMOが言った。


さすがの私も「ぎょ！」とした。


「ごめん」も終わってお風呂に入っていると
ゆうさんが何度も何度も
「MOちゃん　パパ好き？」と聞いていた。

そして聞く度に「ママがええ。」と言われていた。


「ママは好き？」
「ママ　しゅき」

「パパは好き？」
「・・・・。ママがしゅき。」


「パパはMOちゃんが好き。MOはパパ好き？」
「・・・。きらい。」


何度も何度もむなしく問うゆうさんの声が･･･。





「パパにチューして！！」
「・・・・。」

「MOちゃん　パパにちゅーは？」
「・・・。いや。」



お風呂からあがってバアバに飛び込むMO。
お洋服を着せようとしたバアバに
「パパがええ。」
とゆうさんにパジャマを差し出したとき
ゆうさんの目に涙が光ったように感じた。

「MOちゃん！！！MOちゃん！！！」
ゆうさんはMOにしゃぶりついていた。



しかしまた怒らなければならない日が近いな。
ゆうさん　がんばれ。