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まんがよみ日記

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2003年06月の記事

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劇団道学先生公演「ザブザブ波止場」＠新宿シアタートップス

　女優江間直子氏にDMをもらった芝居に行く。　彼女は背が低くて軽やかで美人だ。しかもうまくて可愛いい。芝居の世界でこの条件が揃うのは希だ（偏見だけど断言）。あと字が下手だ。演技とは関係ないかもしれないが、正直な人柄がしのばれる（これも偏見）←ほっとけよ。　さて内容：でたらめでせこくてみみっちくてスケベで、でも可愛い。そんな漁師たちの日常を笑いとちょっぴりの涙で描くドタバタ芝居。　ともすれば演舞場でやりそうな泥臭い話をテンポのいい会話と鋭い描写で大人の芝居に仕立てたのは脱帽。登場人物の処世術？に「あーあるある」と苦笑い。　日曜の午後しばしほのぼのして家路に。表現者の歳のとりかたをよく考える←これは「是」だ。（♂）

2003年06月29日
さよならノーチラス号（キャラメルボックス１９９８＠東京MXテレビ）

　夕食の準備にとりかかろうとつけたテレビに懐かしい映像。演劇集団キャラメルボックスの舞台映像にしばし手をとめる。　せつなさを前面に押し出す作風は学生時代まともに大好きと言い切るのはかなり勇気がいった。　いまと違いかわいい、せつない「直球」の作品はハスにかまえるのがかっこいいと勘違いしていた私にはどこかうしろめたさがあって言い訳しながら観た。でも泣けた。　さてあらすじ。引越しの準備の最中出てきた潜水艦の工作をみつけた瞬間語りだす、作家の少年時代の夏休みのほろ苦い思い・・・って設定ですらかなり卑怯。これで泣かない大人がいるであろうか。結局全部観た＞号泣。　ひさびさに見に行きたくなった。行くぞ！でも、客が女子高生ばっかりだったらやだなあ。それとも客も「われわれの世代」だけになっているのだろうか。それはそれでどうなんだろう。（♂）

2003年06月28日
「タイムリミット」（林海象監督＠TBSテレビ）

　「林海象？濱マイクシリーズね」と軽い気持ちで観はじめたら大当たり。　連続爆破事件で発破師が逮捕。容疑を否認＞なぜか襲われる護送車・・ととばす展開はもちろん、刑事緒方拳がカッコ悪くてよい。　走ったら足ひきづってるし、喧嘩は弱いし、保身に走るし、奥さんのいしだあゆみには愛想をつかされてるし、とことん駄目オヤジ。　それでも娘のために反則を犯す姿＞オヤジ力（そんな言葉はないが）。主演の竹之内豊の刹那的な眼差し、不器用で真っ直ぐな娘の京野ことみ。原田芳雄も怪しさ全開。　いい監督にとってはテレビも映画もかわらないのね。（♂）

2003年06月26日
医龍（乃木坂太郎・原案：永井明／小学館）

　「ブラックジャックによろしく」（佐藤秀峰／講談社）が重過ぎて読むのを途中で投げ出している。大学病院の実態をえぐればえぐるほど病院の病理だけではない、日本の組織の歪みが見えて息苦しい。もし書かれているとおりなら、どうすればいい？というわずかな望みがない。なさすぎる。　いやいや、日本の医学も捨てたもんじゃないよという反論の漫画をいつか現役の医者から出してほしいものだ。　いつぞやの「マイケルジャクソンの真実」を思い出す。あのときは「マイケルバッシング」の日本テレビが「マイケル擁護」のフジテレビより視聴率をとった。正しいかどうかよりも面白いほうが話題になるっていうのはある。　この手のリアル路線はいくらでもできそうだ。教育産業の実態を赤裸々に描いた「金八先生によろしく」とか、警察官の実態を赤裸々に描いた「青島くんによろしく」とか。読みたいかそれ。　この作品は同じ医学界を描いているのだけど、主人公だけはしがらみや常識にとらわれず命を救うことに徹するスーパーマン（なんだろう日本においては）にしているのでみていて爽快。　等身大の主人公流行りだが、カタルシスを感じるのはこっち。（♂）

2003年06月21日
北区つかこうへい劇団「熱海殺人事件～平壤から来た女刑事」＠滝野川会館

　板垣恵介「餓狼伝」：技に不安を抱く主人公に師匠がいう。「絶対的な拳さえあればなにもいらない」　脱力流行りの今、この芝居を古いとか、早口でわからんとか、暑苦しいとか、差別表現がとか、ギャグがとか＞ケチはいくらでもつけられる。　ならばいおう。「絶対的なテンションさえあればなにもいらない」うずまく狂気に乾杯。　しかし歴代の作品に見劣りしない内容のわりに客が不入り。残念。たしかに立地悪い＆開演時間早い・・・考えてほしい。　いい作品は満員の中でみたいものだ。（♂）

2003年06月17日
Dr.コトー診療所（山田貴敏／小学舘）

　今日の教訓：漫画喫茶や本屋はSLAM DUNKのＴシャツを着ていかない＞理由：イタイ人にみられる（＞_＜)　医学漫画は無条件に泣ける。死＝終焉をめざして進むのが物語ならその最前線のネタで泣かずにいられようか。　本書は天才的な腕がありながら離島に来た青年医師の物語。「島で教えられることが多い」といいながら実は主人公が周囲を変えていくというハートウォーミングな展開。夏に吉岡秀隆主演でドラマ化されるようだ＞うまくやってね。（♂）（もんちゃん）アトムのTシャツもダメです。女子が着ていると男オタクの１．５倍イタくみえます＞自分。

2003年06月15日
某ОＢ林大学の新劇場にて

某ОＢ林大学のH田氏のワークショップに参加。というよりこれ、正式名称は「演劇体験講座」なのよね。市民対象の。でも「体験」というほどぬるくはなく、演出論をコミュニケーション論に展開する氏の話は非常に面白く、興味深かった。自分が「現役」のときは熱くてテンションの高いのが演劇っ、て信じていたもんだから、静かな演劇に対しては完全にアンチだった。だからH田氏の芝居は見たことがなかった。H田氏が大きくない声で自分の演出を語るのをきいて、この「静かな」感じに至るまでには、やはり多くの葛藤があったんだろうな、とつい想像してしまう。質問をうけつけますよ、という時間には、受講生がどんどん手をあげて質問していた。かなりいいメンバーだったと思う。場面作りの作業のときなど、ひいちゃう人とかいなかったし。演劇の経験者ばかりではなかったから、それがかえっていいカンジ。人の数だけ表現はあるんだなということを、お互いに感じ、受け入れることができる、そんな空間を「演劇」を通してつくることができるって、ちょっといいなと思った。で、私は「演劇を職業とすることの、困難は何ですか」という質問をしてしまった。意地悪かな。H田氏は、表現をする上で陥る精神的な危機の話と、単純に「食えない」ことの話の両方をしてくれた。５回の講座も今日で終わり。受講生はみんなさっくり帰った。社会人だからね。

2003年06月10日
放送禁止２～ある大家族の呪われた肖像（フジテレビ）

　深夜早朝のフジテレビに震撼。こ、怖い(T_T)。内容は「朝のラジオ体操と朝食はかならずいっしょに」という掟を暴力をつかってでも守らせる父がいる大家族に謎の心霊写真が舞い込み、つぎつぎと不幸が・・・という映像を家族密着ドキュメンタリーのカタチで描いたもの。　家族モノ風に淡々と語るナレーション、父への憎悪をこえて感情を殺した家族の顔、父が描かれていない子供のお絵描き＞積み重ねる映像がなにか進行していることを写す。　そして父失踪。それでもいつもどおり（いつも以上に）はれやかにラジオ体操をする家族＆不自然に盛り上がった庭の猫の墓・・・日本で「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を撮るならこういう演出かも。　怖さのあまり最後のテロップ「この物語はフィクションです」にもびびりまくり。こ、これはマジだよね(T_T)　いまおもいだしてもちびりそう＞って朝っぱらからなにやってんだか俺。（♂）

2003年06月08日
夏子の酒（尾瀬あきら／講談社）、そして地球に乾杯

　NHK「地球に乾杯」で旧東ドイツのビール醸造のドキュメントをみる。　冷戦時代は国家に、現在は西側の大資本にその存在を揺るがされているビールの蔵元（ブロイというらしい）。誇りをもって誠実なビールづくりをめざす姿勢に感動。　やっぱり食はある程度合理性を無視した部分＞美学って必要なのでは？作り手の良心がなければ成立しない部分てあるわけで。もちろん良心をささえるシステムも必要だが＞社会的援助であるとか、顧客の厳しい目とか。　偶然にも今日読んだ漫画「夏子の酒」。都おちＯＬの自分探しストーリーかとおもいきや、アルコールと香料を添加して一級酒として流通させている日本酒を告発する内容に憤慨＞日本酒嫌いだからいいんだけど。　ちなみにドイツのビールを厳しく管理する法律ビール純粋法Reinheitsgebotsgebotは１５１６年制定（！）日本でいえば応仁の乱のころ（！）日本もみならったら？（♂）

2003年06月07日

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