大衆は小さなウソは信じないが大きすぎるウソは信じる(ゲッペルス)
仕事がたてこんで遅い昼食をとる。ひともまばらな食堂に行ったら仲良くしている掃除のおばさんからヘンな紹介を食堂のおばさんにされた。 「このヒトは東京大学でてこの会社に入ったのよ。もっといい会社あるだろうにね」 はあ?誰ですかそれ。「だれかあなたのことそういってたわよ」 そうなんですよ。私は東大で兄は京大、父はハーバードで母はMIT卒なんですよ。車はベンツで隣りに叶姉妹が住んでいて、このまえの正月にはブリトニー・スピアーズ呼んでライブをやったんですよ。休日ですか?もちろん乗馬ですよ。黒龍号っていうんですけどめったにヒトになつかなくてね。あと一子相伝の巻物があって兄と兄弟げんかできめることになってるんですよ。兄ですか?放射能をあびて身長が2メートルぐらいのびてしまいまして。隣人はスコットランドのファッションをした兄弟で素敵なハーブティーをおごってくれるんですよ。 といけしゃあしゃあというほどずうずうしくないので笑って否定する。いっそのこといっておけばよかった。悔やまれるのはなぜだ。 中島らもはいった。「状況が混乱しているときはさらに混乱させたらおもろいんや」 というわけで、とんでもない噂が耳に入ったら次回からさらにデータをくわえて膨張させることを決意。どこまで大きくなるのかオレの偶像。(♂)