年輪。
年季のいる日本語ってある。 たとえば「坊主」だ。 おぅ!ぼうず!勉強してるか? とか。ドラマ(というより映画だ)ではでてくるが実際口にだすのは難しい。私にも甥がいるがさすがにいえない。言ってもうそ臭い。 子供を坊主といいきる確固たる大人の匂い。態度。人生という修行を積み重ねた結果、子供との差が肉体年齢以外にできてきたときにいえるのだろう。 ぼうず。温かみと威厳だ、必要なのは。 福田恒存訳「マクベス」では、マクダフ夫人と別れるときのロスの台詞はこうだ。 坊も元気で!(My pretty cousin, Blessing upon you! ) ・・・もっといえねえって。「しろばんば」かよ。 「お嬢ちゃん」も厳しい。「奥さん」はつかわざるを得ないので練習中だ。 おっさんっぽいって、実はほめことばなのかもしれない。・・・・と、おいちゃんは思うヨ って、これもいえない。うぬー。道は遠いわ。(♂)