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まんがよみ日記

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2008年05月の記事

全31件 (31件中 1-31件目)

1

大学の体育の授業には三屋も広もいたことがあるが

　おとといの話だが。　神保町の駅前にでかい女性がいた。　にこにことだれかと笑いながら歩いてくる。　みあげるような（当方175cm)サイズ。　　でかい。　長い手足。しかも美人。　その組み合わせは珍しい（といったら背の高い方に怒られるが）。いないとはいってない。珍しいのだ。　よくみたらオオバヤシモトコだった（本人ブログで確認。やはり本人だった。29日は花月にいったらしい。プロフィールの特技けんだま８級ってなんだろう）。　なるほど。　大阪でも札幌でも聞かれた質問。　「東京って芸能人にいっぱい会えるってほんとう？」　いっぱいじゃないけどほんとうです。はい。　さすがにケータイカメラむけるデリカシーのなさは私にはありませんでした。（♂）

2008年05月31日
大岡昇平「ながい旅」（角川文庫）

　藤田まこと主演映画「明日への遺言」の原作。映画はたぶん観る機会がないだろうということで購入。　すばらしい。　裁判を「法戦」と呼び、「自分だけがいかに責任を負うか」という狙いをもって闘った戦犯の物語。ユーモアを交え言うべきことをいいながらぶれない一貫した姿勢で「敵」からも敬意をかちとった男。　後々の歴史への狙いをもって「勝者による裁判」というカタチで裁かれたことはいろいろ言いたいこともあるが、責任問題から逃げないどころか部下をも守ろうとする姿勢には圧倒される。　一見「自害」などは日本的な責任をとっているようにみえるがこういう手段をもって最期を迎えた人をみると自己満足にしかみえなくなる。　裁判も戦いの延長、という視点が他の戦犯たちにもあれば、現代史をどう語るか、という日本人の現在の精神の空白をうむことがなかったのではないか・・・といったら残酷すぎるか？あくまで後だしジャンケン的な感想ではあるが。　男が喋ることが無価値とされた時代、主人公が英国生活を経験しているから裁判で語る意味を理解できたのかもしれない。　本人も立派だが弁護人も凄い。裁判を結論の決まっている茶番だと切って捨てることもできるが大岡は弁護スタッフの熱意を褒めている。裁判の応酬をみるかぎりでは限られた武器で闘ってくれたようだ。映画ではどういう扱いなのか観てみたい。・・・やっぱり観よう映画。DVDまだかな。　

2008年05月30日
だまりこむ一言

　サバイバルゲームが好きな男に　「サバゲーが好きな人って戦争好きって批判されるとサバゲーは反戦主義者が始めたゲームなんだよ！と力説するんですよね」　と景山民夫の本で得た知識（？）を披露すると返ってきた答えが良かった。　「そう？ボクはサバゲー好きの好戦主義者だけど」　「・・・」　こういうリアクションは好きだ。　スケールは違うが昔聞いた話。　イランの故ホメイニにあるアメリカの女性ジャーナリストが　「私はあなたが世間でいわれているような男女差別主義者でないと知っていますが」　と話し始めたところ即答でかえってきたのは　「私は男女差別主義者だがそれがなにか？」　「・・・」　この会話は「差別＝悪」という構図がホメイニの中に最初からないという点で価値観の共有がされていない喜劇（悲劇？）である。　今日似たようなやりとりを電車の中で聴く。　女「私って～って言葉を多用する男って嫌いなの」　男「ふーん嫌いになった？」　女「・・・」　そもそも自分のルールをおしつけこちらを完全否定しようとするこの女の発想回路が気にいらない。私も過去にそういう言い方をする女（女性ではない、女だこの場合）にあったことがあるが今考えればしつこく連呼してやればよかったと思う。それをやれば怒るどころか逆に笑えたはずなのだ。タブーを軽く弄べばうまれるのが笑いなのだから。　まだまだ甘かったなあ。（♂）

2008年05月29日
ニコラス・スパークス「きみを想う夜空に」（エクスナレッジ）

　コインしか語るものをもたない父とうまくコミュニケーションをとれない若い兵隊と、女子学生の出会いからはじまる再生の物語。　荒んだ十代をすごして軍隊に入った男と、恋愛に臆病になるようなむごい経験をした女。女が心理学的見地から男に父のつきあいかたのヒントを与えたことからなにかが動きだす。だがそれは、かつて父と自分がそうであったように一方通行の愛であった。　かけちがいのボタンでしかつながれない。一方的な豪速球しかボールを投げられない。そんな不器用な二人がせつない。あぶなっかしいやりとりがつい頁をめくらせる。　だが最後まで違和感がある。根底にあるのは宗教観の違いか？それぞれの自己犠牲の部分や、経済的な話になったときにどうしても世界にひたりきれない。　私がヨゴれちまったのか？　アメリカ的なるものと、自らの純粋さへのリトマス試験紙、といったらいいすぎだろうか。　30代既婚者にはその価値観は「佳作」だ。10代なら違うかもしれない。かといってお子ちゃま仕様ではない。十分に読み応えのある構成になっている。　911が影を差し、アスペルガー症候群を題材にする大人の恋愛小説。　・・・と書いたが、もしかしたらこれは女性または恋愛未経験者のツボを押す作品のような気がする。男はここまで尽くせません。　やっぱり汚れてるわオレ。

2008年05月28日
いっそのこと腹式呼吸で

　独り言が多いのはいかん傾向だが。　フラッシュバックする思い出（ダメ言動やらダメ行動）に言葉にならん言葉がもれることがある。　子供がいないときならそれは皿を洗っているときやら風呂の中で　あーもー、なんだかなー！　とか、　あーーしょっぱい！　とか、four letter wordsとか喚けばいいのだが。　最近それができない。どこでも監視の目がある。　ああもうしょっぱいとか聴かれた日にゃあ、部屋の隅からかけつけて　ショッパイ！ショッパイ！ショッパイ！　と連呼される。笑顔でノリノリでの連呼はただでさえブルーな気持ちを群青色に染めることであるよ。　世間の親はどうしているのだ。飲み込んだ思いをどこにやっているかを考えればそれだけで尊敬するよ親たち。　シャンソンとかカンツォーネとか千の風とか歌えばいいんだろうか。いい声で。　ボヤキのたびに大声で歌えば歌もうまくなり、気持ちもポジティブになるやもしれぬ。　いったい何回１日に歌うことになるのか。それは大人の想いがつまったひとりだけのコンサート。　めざせアキガワマサフミ。（♂）

2008年05月27日
あなたがわたしにくれたもの

　兄が開業した。贈り物をどうすべえ？と考えて本を送ることにする。　お祝いはお祝いでべつにおくるとして、適当にみつくろってコンビニへ持ち込み。喜んでくれるといい。とりあえずだれからも本は貰っていないそうだ。　素人考えでは花が消耗品だしいいんでねえの？と思うが実際は（本人が言いづらそうに言っていた）しがらみの世界、文字通り腐るほどくるので迷惑だという。　さらに病院という場所柄、アレルギーのある人に影響がある可能性があるのが花だそうだ。　聞いてみないとこんなことはわからない。　ある偉いひとからはステンドグラスを貰って閉口していた。　ステンドグラスは光がいるだろ？置くためにはそういう窓が必要なんだけどさ、そんなスペースないんだよ病院のどこにも。かといって来るからかたづけておくわけにもいかないしさあ。　「タバコのパッケージでつくったサクラダファミリア」の類とあまり変わらないというのが悲劇だ。　教訓：プレゼントは己が問われる、と。（♂）

2008年05月26日
反論

　同窓会で「父親の顔をしていない。父親をやっていないにちがいない」と同期N♀にいわれてムキになって反論するオレってかなり可愛いと思う（バカ）。　ウソだと思うならブログを読んでみろ！とは恥ずかしくていわなかったが。どうせそういうヤツに限って言ったって読まないのだ。ふん。　ましてやだれかに弁護されると余計惨めになりそうだ。　もんたまもさあ、結構やってるよ　とかなんとかいわれた日にゃー。成績の悪い子をなんとか家庭訪問でもちあげようとする担任の台詞のようである。　いっそのことムスメでも連れていけばいいのか←そこまでして証明したいかオレ。　ムキになると余計信じてもらえない。かといって流せば事実になる。どこぞの国の歴史的事実の扱いのようだが。ガクセイ時代のツケか。って不義理を彼女にした覚えはないのだが。まったく。　しかし父親の顔ってなんなのだ？　自分の経験でいえば、B.Joelにいわれるまでもなく“We All have a face”だ。ある集団ではある仮面を被り、別の集団では別の仮面を被る。　あいつは変わってないねえ！というのはありがちな同窓会の台詞だが、変わってないのはあたりまえで、その場の顔をしているだけだ。それはべつに無理にそうするわけでなく、自然とそういう切り替えができるようになっている。　職場の顔は家族に全部みせられたものではないし。逆もまたそうだ。　世間の「父」は子育てを通じて「いい感じの渋い頼もしいオトコ」にでもなっているとでもいうのだろうか。会わせろそんなやつに。　世間のギャル母どもは「母らしくない」というのを褒め言葉でとらえるらしい。世間のセレブ（笑）どもはカネにあかせてベビーシッターつかいまくりなんだから母らしくならないのなんざあたりまえだろうが！と教えてやるオトナはいないのだろうか。いないのだろうな。　できればこんな会話をしたい。　「家事とかやってる？」　「いやぜんぜんですわ。もうまったく」（でもやっているオーラ背中からでまくり。京都人がいうところの「ぶぶ漬けでもどうだす」の要領で）　・・・遅いけど。（♂）

2008年05月25日
大学の同窓会

　大学のサークルの同窓会に行く。後輩たちの昼の公演を観た後の集いである。　ムスメを早アガリのかみさんに駅で押し付けて（ほんとうはおなじサークルだ）、遅れて参上。スーツはオレだけだった。　なんでスーツなの？とツッコまれて、「こういう場はそういうものかと思って」と言ったが。がっかり。　参加人数は少なかったが年代が幅広いのが伝統の重みか。80近い方から卒業したての方まで。　酔っ払った勢いで演目決定は面子優先で考えるべきだという説を語る。あまりに現状に即していない演目だったのだ。　選手を戦術にあてはめるのではなくて選手から戦術を考えるべきだ。　・・・などと語られてもまわりは困るだろう。現役もいないし。落ち着けオレ。　卒業しないとわからないこともある。自分が演出に立候補したときは「最初に演目ありき」だった。妙に潔癖なゲイジュツ志向が、若さのダメなところだ。ダメなことがウン十年たったいまも繰り返されている。　そんな話のいっぽうで定年退職後に芝居をはじめたかたがいたり。チラシをいただく。　以前アメリカで70以上の方がロックコーラスグループをつくって全米をまわっている、というドキュメンタリーを観たことがあるが。「日本でもだんだん増えてくるねそういうの」という話に。やんちゃ老人の時代か。おもしろい。　数年前はキー局で報道を担当されていたとか。　今みたいにVTRを2次利用なんて考えてないんだから。好きな人につぎつぎあげてたんだよ。有名なドラマだって、たまたま好きな人がいてちゃんと保存してたから残ってたんだよねー。　学生時代はずっと芝居をやっていたから、リアルなのがよくてねえー。また芝居をやるとは思わなかったよ。　いいなあこういうの。　あさま山荘のときとかどうされていたんですか？と聞く。　政治部だったから国会でみたよ。　じゃあ今の政治家ってずっとみてきたんですね？　うん、どっちかというとお父さんのほうが印象強くてねえ。いまだに若造にしかみえないんだよなー。若造にみえてしまうのは職場もいっしょでねえ。現場にいってついそういう口出ししたくなるのをぐっとこらえてねえ。「先輩は黙っていてください」とかいわれるんだよ。あはは。　ユーモア溢れる方であった。　台詞はねえ、意外と入るね。女優を長くやっているひとはほんとうにすごい。それでも覚えられなくなると特訓するんだけど、ダメなひとはダメ。老化だからしょうがないよ。　「先輩」は面白い。自分より先の人生を歩んでいるだけあって、「知って」いて「見て」いる。経験そのものが宝の山だ。　敬え、という言葉がちっとも響いてこないのであれば、視点を替えればいい。経験談が詰まっている存在。そう思えば「宝」を引き出すのは聴き手の腕である。　自分が「先輩」として扱ってほしい、という話ではなく。歳をとる面白さ、についての話である。ねんのため。　しかし私が出番を忘れた思い出話はずっと語られるのであろうか。しゅん。（♂）

2008年05月24日
はるか下の代の後輩の芝居を観にいく。

　芝居にいく。ちらほらと聴こえるぬるい楽屋オチに怒りアンケートに書いて帰る。　学生に怒るのも大人気ないが。カネ（自分の時代より高い）払った分はせめてみせろ。　楽屋オチが許せないのは、それをネタとしてつかいたがる芝居にかぎって「楽屋」が成立してないからだ。「楽屋」を楽屋たらしめる、客と舞台をひく一線。　チケットを買った人と出演者との差。　そういう「世界」が成立してはじめてタブーとしての「楽屋落ち」が可能になるのだが。　うまいヘタは素人だからよしとしても、舞台にたつ特権がみえない。　たとえば大学野球に「プロ野球」をもとめないが、異空間はあじわいたいだろう。あのスタジアム独特の雰囲気。　チケットの値段に値する中身。できれば値段を上回る内容。　観に来た客に「ああ自分とは違う人たちなんだなあ、違う場なんだなあ」と思わせるなにかがない。　技術的にいうならそれは声である。でているヤツとでていないヤツとの差がありありで。　乱暴にいってしまえば場を制圧するのは声である。広い舞台も声さえでていれば場がうまるのだ。たとえ出演者が少なかったとしても。ボリュームの問題ではない。質の問題である。覚悟というか意識をもってすることでだいぶ変わるのだ。　もうすこし値段について考えてほしい。安くしろというのではない。同じ値段でなにができるかという想像力を働かせてほしいのだ←自分以外が招待券なのかもしれないが。　カレー何回食えたけど今日はきてよかった、とか。　DVD何本借りられたけど今日はきてよかった、とか。　スタバ何回いっておしゃべりできたけど今日はきてよかった、とか。　いわせてくれ。もとい、いわせろ。（♂）

2008年05月23日
バス停でみた風景

　雨のバス停にて。　少年がふたりたっていた。おそろいの野球帽。兄弟と思われる。　「いま何時ですか？」　ふいに私に話しかけてきた。かすれたような鼻にかかった声がいかにも小学生だ。　17時だよ。そう答えるとありがとうございます、と背の高いほうがいう。丁寧な語尾やよし。　雨はいっこうにやむ気配をみせない。　ふと、70ぐらいのじいさんが立っていた。作業帽に長靴。農家だろうか。　色違いの小さな２本の傘をさしだす。受け取るふたり。　じいさんは言った。風呂沸いてるから家へ行こう。　「おかあさんが」　とさきほどの少年がいう。　「戻ってくるから」　じいさんがこたえる。まだこんな早くは帰らないよ。　また少年。　「いつもならこんな時間だけど」　じいさん、ふたたび。風邪ひくから。いいから戻ろう。　しぶしぶじいさんの後についていく2人。　名残惜しそうにときどき立ち止まり、ふりかえってはじいさんにうながされて歩き出す姿は、雨によく似合っていた。　はやく帰ってやれ「おかあさん」。（♂）

2008年05月22日
MOTERU

　ラジオで「もてるオヤジの条件とは」という男女別アンケートの結果を発表していた。興味深く聴く。　オトコは「年若くみえる」と答えていたのだが　オンナは「家族を大切にする」が１位であった。　あくまでオヤジに話題を絞っていることから考えるとオトコのは予想回答、オンナのは答えということになる。　オトコの答えはあまりにバカすぎるが（というよりアンケートの設計としてはダメダメだろうたぶん）、かといってオンナの答えもほんとうかよ、というのが正直なところ。　そもそももてるという定義があいまいすぎるのかもしれない。　もてる：人気がある。人から好意をもたれ、よい扱いをうける。「年上の女性に―・てる」（大辞泉）　よい扱いか・・・足りないか家族サービス（違）（♂）

2008年05月21日
ハンター

　電車の中で妊婦バッジをみつけた。　みつけた、という言い方がふさわしい。あのサイズは正直小さい。かといってあまりデカいとつけるのが恥ずかしい。女性のファッションとして悩むポイントではある。　靴と立ち姿ともっているカバンの雰囲気でなんとなく察してカバンから発見、という手順であった。ハンターとでも呼んでくれ。どんなトクがあるかしらんが。　席についていたわけではないがとりあえず手すりの近くだったのでしっかりつかまったほうがいいだろうという判断でどうぞといったが笑顔で断られた。　断られちゃしょうがない。たしかに席ではないので微妙ではある。　とりあえず自分から声かけられた自分を褒めてやりたい。　うっとり（←バカ）。　それにしてもなんで親切をするときに気恥ずかしさがあるのだろうオレよ。もっとどうどうとイイヒトをやればいいのだ。絶対的な意思よりも和と称したあいまいな横並びを重んじる日本人としての判断かしらん。　そんなモノはイヌにくれてやれ。（♂）

2008年05月20日
つたわるために

　産経朝刊に載っていた曽野綾子氏のエッセイがすばらしい。いわく、　船場吉兆の事件の遠因は食中毒を恐れてもちかえりを禁じているのが原因だ。世界の規準に照らしてもおかしい。「カネ払ったのだからどうつかおうと勝手だ」という発想の下、自己責任でもってかえらせればモッタイナイ精神にも則ってるし家族も喜ぶしいいではないか（要約）　正論。このひとのぶったぎるようなクソババアっぷりが好きだ。このひとは社保庁の年金に関するずさんな調査についても　自分が整理下手だからわかるが無理なモンは無理だろう　と斬って捨てていた。みもふたもないともいえるが。　彼女の言葉がリアルなのはただの「正義」をふりかざしているのでなく自分のサイズに照らして語っているからだ。語ることそのものを消化して自分の範囲でおさまるように語っている。　つい、大きなことは大きく語りたくなる。政治でも会社経営でも。でもほんとうに伝わるのは血の通った言葉だけだ。語るなら、手に収まるサイズで。（♂）

2008年05月19日
ペンキ塗りとダム

　朝、テレビの工事で電気屋さんが来宅。なぜかムスメ「おとーさん！」と連発。似てないよ全然。大丈夫か視覚センス。　朝食はホットケーキ。　午前中ペンキを塗る。義父の作業でつかった残りを譲ってもらい庭の扉と柱をぺったらぺったら。はじめると意外に面白い。「トムソーヤーの冒険」でイヤイヤやっていたトムが面白がっているフリをしてかわりに友達にﾍﾟﾝｷ塗りをさせ、さらにずうずうしくもカネを集めるというネタがあったが、なんのなんの。めったにやらない作業はなにかアルファ波がでるようだ。ペイントメディテーションとかやったら商売になるかしらん。違うトリップしそうだが。　珍しく3人揃った上に晴れているのでダムへ。　とにかくそこは景色がすばらしいのだ。近所でパンとお菓子と飲み物を買い、ドライブ。　着いたらパンをかじり、ちょっとだけボールで遊びいざダムへ。　バスの待ち合わせで隣の親子にお婆さんが話しかけている。　「3人も男の子がいるのねー。いーわねえ。私もぼけたらお嫁さんに面倒観てもらうのがいやだから女の子がほしくてねー。上ふたりはオトコで下はオンナ。1万円の注射をしてもらったらオンナの子がうまれたの」詐欺じゃねえのかそれ。　汽車の格好をしたバス（片道大人100円）で5分のんびりとすすむ。これ以上ないっていうぐらいのアジアなスピード。国内でこれに匹敵するのは荒川電鉄ぐらいではないか。徒歩の人がつい手をふるのもよくわかる。　さらにインクライン（往復300円）というモノレールに。これが恐怖をさそう乗り物で、外が見えるのが売りではあるのだがダムに沿って急角度で上っていくので少しずつ大人の口数が少なくなっていくのだ。往復ですからお徳ですよ、などとのたまっていたがおそらく帰りは乗らない人の方が多いとみた。ムスメ降りたら涙目。すまん。　ようやく到着。水を湛えた、という言い方がぴったりな風景にしばしみとれる。　　ソフトクリームを食べてのんびり。観光地に行くとなぜソフトクリームなのだ。みやげ物やにロクなモノがない。いのししカレーとかどうなの。　帰りは外がみえないエレベーターで降りる。いい時間になったので帰宅。　帰宅後は玉ねぎ人参をきざみカレー。灰汁をとる作業って楽しい。ナンを焼き3人でかじる。日曜日短いなー。（♂）

2008年05月18日
静かな土曜日

　朝から掃除。晴れたのをいいことに洗濯しまくり。量おおすぎ。　かみさんを駅におくり、ガスをいれる。151円なり。　掃除機をかける。布団をたたむともれなくムスメがそのうえでゴロゴロしたがるのに血を感じる。たたんだ布団ってなんでああも快適にみえるかね。パンツ姿なのがギャンブルではあるが。　クリーニングをとりにいく。あまりの量に店員さんがいっしょに荷物を車まで運んでくれる。感謝。　豆腐屋のホーンが聴こえる。ああおからドーナツが食いたい。レンジであぶって食いたい。ムスメをぶらさげていたので断念。　すっかり昼間なのでレジャーシートをぶらさげて散歩。パンやでパンを買い、自販機でお茶を買ってピクニック。すこしでも体力を消耗させねば。　立ち話をしている主婦の会話。　「あのひと学校のときもツメミガキ借りてぼろぼろにして返してきたことがあってねー」　どんな学校生活だ。というか若い母親には学校生活ってすこし前のことなのか！と妙なことに感心したり。　そんな世俗のことにはかかわらずにベーグルをむしゃむしゃと食うムスメ。うまそうだ。最近のブームは親の言葉の反復だ。語学研修のようだ。文法がどうのというまえにまず反復。　なかなか　とつかったらいつまでも　なかなかなかなか　と。スズムシかい。　家に帰り、車に乗せて昼寝。空模様があやしい。静かな休日。（♂）

2008年05月17日
転倒脱衣恐怖症

　朝刊の人生相談にて。　「クラシックのコンサートで奇声をあげたくなります」　という相談にたいして回答がふるっていた。　「思うだけならいいのではないでしょうか。あなたには作家の才能があります。奇声をあげたらおきることを物語にしてみたら？私も読みたい」　テキトーだなおい。　思う＝実行ではない、というのが文の内容ではあった。真面目な人ほど頭とカラダの距離を勘違いして悩むそうだ。　それならば、（真面目でない）私にもある。　夏になるとチューブトップなるものを婦女子が着るが、あれをみると　まんがいちつんのめって指引っ掛けたらどうしよう？　と思う。ここで強調しておきたいのは　ぐへへへゆびひっかけてずりおろしたいぜえ←★　という妄想ではないということだ。断じて。　同じようなことをでっかいイヤリングをしているひとをみると思う。　まんがいちつんのめって（略）　実際に転ぶ機会などほとんどないし、指を意図的に狙ったとしてもひっかけるのはかなりの至難の業だろう。　それでも毎年そんなことを考える私は。　たぶんアホだ。（♂）　★動画サイトで、連続してとおりすがりにちゅーぶとっぷを降ろし走り去るネタがあった。たぶんそういうぐへへへ層（どんな層だ）が一定の数いるようだ。私は違う。ねんのため。

2008年05月16日
よく考えたら結婚式の場面でロクなもんがない作家かも。

　ラジオのCMで気になる店名を耳にした。　クイーンズヒルげいひんかん　シェイクスピアグローブ　あえてひらがなにしている。検索したい方はげいひんかんを漢字変換されたし。　結婚式場の名前だという。　なにがシェイクスピアなんだ？　なにがグローブなんだ？　公式サイトをみてもさっぱりわからず。　できれば台風を室内に吹かせるリア王コースとか、植木がせまってくるマクベスコースとかあってほしいのだが、実際は　英国風だし豪華ってかんじー？（平坦なイントネーションで）　ということなんだろう←たぶんそうに違いない。　かつてイケテる包丁を「文化包丁」といったり、しょーもないアルコールに「電気ブラン」と名づけたような、そういう日本的な発想からきたネーミングだろう。　イギリスに日本風の結婚式場（そんなもんはない）で　エンペラーズヒル迎賓館近松歌舞伎座　とかあったらたぶんぎょっとするのだろうなあ。　いっそのこと　チェーホフモスクワ　とか　ベケットバビロンとかどうだ。　わからんけど。　それにしても　ネーミングセンスがラブホとかわらんなー　とかいったら刺されるかしらん。　シェイクスピア　ラブホやパチンコ屋でそう名乗る施設が全国のどこかにあるとみた。これが同時代性というやつか←絶対違う。　潜入レポ求む。（♂）

2008年05月15日
眼に炎。

　MXで朝「巨人の星」をやっている、と同僚に教えたら早速観たらしい。　あやうく遅刻しそうになったとのこと。　いわく「恐ろしい作品」らしい。ツッコミどころだらけのはずなのに画面から目が離せないそうだ。ネタ探しなどという邪な気持ちをなぎたおすような、重戦車のような映像力。そういえば「スクールウォーズ」もそうだ。白馬の伊藤かずえなど無茶な場面に笑いつつも最後は泣かせてしまうグルーブ感。　こういうのをホンモノというのだ。　三浦しをん「風が強く吹いている」の中に、　ランナーの褒め言葉を知ってるか？『強い』だ。　という台詞がある。　これは表現にもあてはまる。　批評では、つい表面的な技術論中心になってしまう。それは技術論が「論」であることから言いやすい部分を中心にしてしまうからで。　ほんとうは大切なのはインパクトだ。イチゲンさんをも飲み込んでしまうような、問答無用のパワー。それがあるのかないのか。言葉にしづらい部分にこそ艶がある。　かつてバーコードで「勝負」する玩具がでてきたときに発想が凄いと思ったが、実は大切なのはその発想だ。おもいっきりガキな言い方。　それって強いのか？すげえのか？　そういう視点で語りたい。というか、そういう視点を客にくれい。（♂）

2008年05月14日
brother

　得意先と飲み会。　メンバーのひとりが4人兄弟と聞き、以前からの私の持論「同性の兄弟(姉妹）は長男（女）がしっかりもの、次男（女）がひねくれて、三男（女）がちゃらちゃら」を披露してリサーチしたところ、かえってきた答え。「そうですね・・・うちは長男がしっかりしてて、次男がちゃらちゃらしてて、三男がちゃらちゃらしてて、四男がちゃらちゃらしてて・・・」全滅かよ。兄弟がいると話題の世代間ギャップ（ガンダムとか）を簡単にクリアできることが判明。文化・思想など世代間の溝は少子化・核家族化が原因か。といまさら確信したり←ガンダムからどこまで思考がとぶんだ。　そういう意味では一人っ子政策って壮大な文化大革命だよ毒餃子國。日本ももっか進行中。はあ（ため息）。　世界哲学よりまずは目の前の麦酒。げふー。（♂）

2008年05月13日
須藤靖貴「セコンドアウト」＠小学館文庫

　超肥満体の高校生がボクシングをはじめる。　ジャンルでいえばスポーツ小説だが、ただのそれとは違う。　闘う相手は脂肪だ。　たとえば三浦しをん「風が強く吹いている」は駅伝を扱っているが、「いくらなんでもそんなに順調にいくのはファンタジーだろう」というツッコミは十分可能である。可能ではあるがそれはしないで読め、というのが大人のお約束というやつだろう。　この作品は体重を地道に落とす作業から描くことをためらわない。走りこみ、食事を減らすという地味な場面を最初につづけて書くというある意味大胆な構成になっている。グローブをはめることを決して急がせない。　それでも読ませるのは内面の変化だ。競技の性格上ひとりになることが必要とされる世界。いいタイトルだ。カラダが変わっていくように変わっていく心。自然と応援したくなる。　注文としては周囲の登場人物をもっと丁寧に描いてほしいというのはあるが。　肥満にかぎらずコンプレックスを抱えているひとなら背中をおされる。そんな本である。（♂）　

2008年05月12日
あしたは月曜日

　９時起床←ダメ親だ。洗濯物を干して朝食。コメが少なかったのでおにぎりをつくってやる。きわめて好評。　床掃除をする。　アソウタロウの講演録の写しを手に入れたので読む。面白い。　「ホンジュラスの海外青年協力隊が算数の国定教科書をつくり、隣国にまでその評判がとどろいた」「インドの地下鉄はODAでつくったが、つくる際日本人が『納期』という言葉を多用したのでいまだに時間通り運用されている」「自衛隊はサマワで駐留軍にしては異例の性犯罪なしだったので残ってくれとイラクからいわれた」　切り口がキャッチーである。政治家というのはやっぱりこうでないと。　雨もやみ、掃除機をかけ終わったので外出。　遠くのパン屋まで歩かせて体力を消耗させる作戦。　家に帰り昼食。牛乳を温めて飲ませる。　昼寝をさせるためドライブ。ムスメのお気に入りはウタダヒカルの「ぼくはくま」わからないなりに歌詞を叫ぶ。おもしれー。　洗濯機のカビとりをやる。これだけ技術が発達しているのにこういう作業がアナログな不思議。　夕方起きたのでMXで「トムソーヤーの冒険」を一緒に観る。気づいたのだがこのマンガは必ず１回はミシシッピー川の場面があるのね。人生のメタファーかしらん。子供たちの遊びが明らかに日本の遊び（馬乗り）なのはご愛嬌。　キャベツとピーマンをきざみ夕食の準備。ああ休みが終わる。（♂）

2008年05月11日
出社してカレーくってよしながふみ

　午前中出社。　家から出たら寒い。上着をひっかける余裕がなかったのでそのままバスへ。ふだん土曜は会社にでないので同僚に驚かれる←でなきゃでないで文句をいうくせに。請求書を処理して退社。　昼はチキンカツカレー。蕎麦も食いたいし。寿司もいいなあ。と、なにもない日ほど味覚が単純化する不思議。外食は楽しいなあ。たまになら。　どとーるで珈琲をすすって家へ。　軽くかたづけてムスメを迎えに行く。　今年から担当していただいている先生に挨拶される。若いなあ（でれでれ）。という心中を隠しつつ（たぶんばれている）父として挨拶。　玄関には子供たちの普段の様子を撮った写真展が。よりによって「はいせつ」のモデル？に選ばれているのはいかがなものか。これがまたステキな笑顔なのがなんだかなあ。　センベイで釣ってチャイルドシートにくくりつけ家へ。　風呂を沸かし、ピタゴラスイッチを見せながら味噌汁をつくる。今日の具は白菜と人参と豆腐。　風呂にいれてから夕食。ご飯と味噌汁と冷蔵庫の残り。　歯を磨いて寝る。　かみさんが帰ってきたので起きて（つらい）麦酒。土曜日はアルコールのまわりが早い。　よしながふみ「きのう何食べた？」を読む。　傑作。ゲイカップルの日常と微妙な心のゆらぎを描いていて、みっちりと詰まった空気がいい。自分のセクシャリティとは180度違う世界だが（たぶん）、日々の営みとささくれ具合とがリアルだ。　リアルに感じさせる小道具として料理が描かれている。細かい描写に包丁を握ることがあるひとなら読んだらうなづくところ多し。　性描写はほとんどないのに漂う緊張感。セクシャリティに関わらず30代40代のツボは押すのではないだろうか。そして実写化したらうそ臭いんだろうなあこういうのって。（♂）　

2008年05月10日
笑えばいいと思うよ

　先日、職場の飲み会があり。　スケジュールの都合で最初から全員集まるという進行にならず、ぽつりぽつりと集まることになったのだが。　あらためて構成の難しさを知る。　「パーティ社会心理学」というやつである。　たとえば私をふくめてABCという３人がいたとする。AとBはよく喋りAとCもまた喋るネタがあるとする。じゃあABCが集まって喋るかというと喋れなかったりする。もとい、喋れないというよりは場が暖まるまでに時間がかかるのだ。　ここにDという人間が追加で入れば変わってくることがある。　サッカーチームに似ている。だれにパスを集めるか、というのが決まらない限りはチームが機能しない。集めるにふさわしくないひともいる。　これは私の職場にかぎったことなのか。それとも日本文化なのか。やたらおたがいに自我をアピールしまくるアメリカ人コミューンとかでは落差は少なそうだ。　ご機嫌なパーティジョークとやらをかませばいいのかもしれないが。　飲み会は自分が集団でどんな役割を果たしているか冷静にみることもできるいい機会だ。パスを出しているのか。ボールの出し手を捜して走っているのか。足をとめているのか。　そんなことを考えながらビールを飲むのってたぶん美味しくないと思うけど。（♂）

2008年05月09日
正直な人。

　GWはなにしましたか？と同僚に聞いたところ、即答。　「愛欲の日々だね」　あいよく【愛欲・愛▼慾】異性に対する性的な欲望。情欲。（大辞林より）　・・・・直球だなおい。（♂）

2008年05月08日
おててとてとて

　いつもつかう朝のバスで、４０代ぐらいのカップルが乗ってくる。時間帯的にあるいは場所的にいっても夫婦と考えるのがふつうだろう。　とくに美男美女でもブサイクでもない。ごくフツウの２人だ。化粧っ気のなさからいえば教師だろうか？などとプロファイルしてみたり。　面白いのは、バスから降りると自動改札まで必ず手をつなぐのだ。手をつなぐためにバスから降りてしばらくまっている奥さんの姿がけなげでついついちらちらみてしまう。車内ではなぜか同じ席にはいないようだが。　ああ、今日もつないでるよ。　それを確認しつつ改札へと駆けていくのは小さなヨロコビを感じる朝の一場面である。通勤ルートでイヌが寝ているのを確認するのと同じレベルだが。　暑い夏もつなぐんだろうか、と余計なことを考える春。（♂）

2008年05月07日
小麦粉中毒者の一日

　朝６時30分起床。洗濯物を干す。この快晴を活かさない手があろうか。　ホットケーキで朝食←小麦粉とりすぎ。　あちこち掃除。掃除機の使い方でダメだしを受ける。　昼食は手抜きモードで外でパン（またかよ）。腹ごなしに百均の店をぶらつく。　「本格輪ゴム鉄砲４連発(なにが本格なんだ）」とか「指サッカーゲームセット（スパイクを履いた足のキャップをはめて紙のボールを蹴るらしい）」とか。意外とネタの宝庫。　かみさんは買い物へ。ムスメを寝かせつつ帰宅するもムスメ１０分で覚醒。昼寝失敗。　ほっといてテレビを観る。「課外授業ようこそ先輩」は田中泯。トークだけではノーリアクションだった小学生が脱力エチュードをさせてようやく感情が露になったり。未経験が理由で失敗を恐れて人前に出たがらないところに今風な雰囲気を見たり。　実際の田中の川べりでの舞踏を観てのまれていく過程がおもしろかった。ホンモノに説明はいらないのだ。　田中は同じメンツでつるむ小学生にいらだち（がたがたいってんじゃねーよとか怒鳴ってるところが他の番組と違う）男女のペアをつくらせる。　課題はひとりに目隠しをさせてもうひとりが言葉をつかわずに誘導して校庭をふたりで周るゲーム。最終的にたったひとりで竹林を歩かせるまでいくプログラムはとても演劇的だ。人生のメタファー？　ほんとうはひとりになりたいかもしれないのに、ひとりでいることが悪いと思っているね。という指摘をする田中。　鋭い。　多少のつくりはあるにせよ、自然の中で目に頼らない行動をすることで顔つきが変わっていくのを興味深くみる。　チャンネルをまわせばエコなホームレスのレポート←っていうよりホームレスはみんなエコだろう。米や調味料購入のために缶ゴミを拾い現金に換え、現地でコゴミやタラノメを手に入れ、テンプラにして薪で炊いた米といっしょに食べるのはうまそうだった。真似はしないけど。　かみさんが帰るまでに時間があったので散歩に出る。公園の滑り台をノリノリで滑る。風が爽やかだ。　道のむこうからうさぎのぬいぐるみが歩いてきた。撤収間際で明らかにくたびれていたがムスメをみるなり手を振り尻を振り飛び跳ねたり。思わず　お疲れ様です　といってしまった私。ぬいぐるみの中にプロ魂がみえた。　すれちがってしばらくして後ろ姿をみたらやっぱりへばっている。暑いのねそろそろ。（♂）

2008年05月06日
寿司食ったりマンガ読んだり

　義母より昼食の誘い。義妹といっしょに寿司。　ムスメ、寿司初体験も結局リアクションがいいのはナゲットとかおまけのこいのぼりとか。まあそんなもんか。ビール美味。　最近のムスメのブームは「自分でやる！」だ。まあ独立心旺盛なのはいいのだが、菓子パンのビニールとかそういう切れそうもないのを親があらかじめ切ると怒る怒る。っていうか、泣きやがる。　そういうわけで両親とも「コレやって～」と来ても「自分でやりな」と突き放している。　みかねた義母、「意固地な子になったらどうするの？なんでもひとりでやっちゃうような」　かみさん「だってやってあげたらだいたい『自分でやりたかったー』って泣くんだよ」　義母「男の子に『これやって～♪』って可愛くやれる子になるかもしれないじゃない」　かみさん「ならないよ。だいいち私がそういうふうに育ってないじゃない」　なんじゃそりゃ。　　ムスメが寝たのでこうの史代「この世界の片隅で」を読む。軍港での日常。なにもおきない描写がかえって凄い。「夕凪の街、桜の国」に負けないみっちりつまった世界を堪能。物語はメッセージより先に伝えるべきなにかがあってたぶん命を得るのだろう。　夜はピザ。なんという手抜きな食生活。ちなみにピザは生協の「GW特集」で購入したもの。やはり連休だとみんな家事は休みなのね。（♂）

2008年05月05日
ゆーたーん

　全員７時前におきて８時前には朝食を食べ終わる。　田舎の朝だ。農家でもないのだが。　父が父の実家に用があって早出するというので、それにあわせてスケジュール。　父を送り出し、こちらもあれやこれやいただいてテキトーに10時ごろ出発。　パニックになっているショッピングモールを回避。　ふだん通らないルートだが、思いもかけないモノを見つけてニコニコとドライブ。　ツツジがキレイな山道だったり。札幌の時計台を思わせるような古い木製の建物だったり。顔をあげればそこにはいろんな目の保養があり。　自分の住む地域に突入したのでとんかつ屋で昼食。おこさまセットを頼むとヘンな玩具がついてきたのだがもれなく毒餃子国製。しぶしぶクルマを選ぶ。ああチャイナフリーは遠いぜ。　ムスメ、挨拶をほめてくれた隣の席のおばあさんにも営業活動。くりかえし「ごちそうさま」をアピール。あんたは芸人か。　どうにかこうにか１５時に家につく。近所の住宅展示場にポニーをみかけ、かみさんとムスメはおでかけ。乗せてもらったらしい。こちらは搬入荷物を軽く整理。子連れは荷物がかさばるなあ。　ムスメ、６時ぐらいにぐずりそのまま夢の中へ。朝まで目覚めず。あーあ、夕食も食べずに。　ダイコンを切り、人参を切り、豆腐を切り、キャベツをむしって味噌汁をつくる。　起きてきたかみさんと遅い夕食。おかずは母からもらったから揚げ。うまー。（♂）

2008年05月04日
帰省

　実家へ行く。　連日ニュースで騒がれているショッピングモールの混雑が心配だったが反対車線だったので大笑いしながら通過←ひでー。運転手でなければ写真をが撮りたい混み具合。歩道も明らかにそういう客でいっぱいであった。遠すぎるよ、と思える場所に臨時駐車場があるのも納得。　家に電話するとこんにゃくを買ってこいとの指令あり。市場に寄る。昼には到着。やれやれ。　昼ごはんを食べる。もとの自分の部屋で「あしたのジョー」を読み直す。　「必死だな」というWEB言語ってこれから来てるのかな？と思ったり。　例によってムスメおおはしゃぎで暴れまわるので近所の公園へ。　浦安鼠がついた三輪車を借りて乗せるがこぎ方がいまいち。前から足を交互に押さえるが結局後ろから押すことに。ベビーカーじゃねーか。　実家近くの公園のすべり台はいまどき珍しく古く（私の幼少時から建て替えてないので30年モノだ）高く（大人の手が届かない高さである）危険なのだが、こういうのにかぎってチキンなはずのムスメが上りたがる。濡れているのを言い訳に排除。　また砂場が子供が少ないせいかガラスがかなり落ちてたりして。もうすこし管理してくれい、とこの年寄りの多い街に臨むのは酷かしらん。　シーソーに乗せたりブランコに乗せたり。１時間ほど遊んで退散。　早めの風呂に入れ、買ったばかりのブタの風呂用おもちゃで遊ばせる。ああこういうジャンクなのってみんな餃子国製造なのね、といまさらがっかりしたり。国産ってもっと強調して売ればいいのに。　夕食は鯖やら冷シャブやら煮物やら。　ムスメが寝ないので暗闇で抱っこ。かみさんが１時間苦闘した後にあっさり５分で寝かしつける自分の才能に感心（嘘）。　というより、パチンコでだれかがさんざん粘ったあとに座ってあっさり出すみたいな爽快感。わはは。（♂）

2008年05月03日
女の買い物

　得意先の人とGWの予定の話に。　ふと。　女ってのはどうしてあんなに買い物が好きなんですかねー。　似たようなものをああでもない、こーでもないと。　店の中をいったりきたり。飽きもせずよく粘れるとおもいますよあんなに長い間。　結局なんだかんだいっては最初のを買うんですよねー。　運転手ですか？と聞けば　３時間かかるので子供の面倒ですよ。いいかげん疲れてしまいますよ　思わず笑う。ああ、ここにも世間のパパが。　常々「寅さんは日本であって日本ではない」と思っている。だがこの台詞はたぶんリアルな日本だ。妻の悪口かもしれないが不愉快なかんじはしない。　おそらく亭主はテレビのリモコンを握りながら眠り、奥さんは夜にはオーラのなんとかをみるのだろう。旅行にいけば「家がいちばん」といい風呂に入れば「嗚呼極楽極楽」というのだ。　そういう「ありがち」な風景を集めて、映像にちりばめればほんとうの「日本の風景」がみえる。だれかやってくれないか。撮影は小津タッチでおねがいします。（♂）

2008年05月02日
光

　近所の住宅展示場がライトアップされていた。　昼見たら普通なのに、ちょっと照明をあてただけでかっこよく見える不思議。　それは光というより影の力だ。　祭りのぼやけた提灯が思い出をつくる。舞台俳優がかっこよくみえる。薄暗い喫茶店がふたりを近づける。みえない部分があるからこそみえる部分が映える。　コンビニの発達で生活にすっかり「陰」や「闇」がなくなってしまった。　でも知っている人は知っている。　最近家をたてた知人はいう。白熱球を知ってしまったら蛍光灯に戻れない。エコじゃないけど、と。贅沢だろうか?　私はそこまで灯りにこだわれない。　興味があるのは蛍光灯で育った人間とそうでない人間との視覚意識の違いである。　「照明文化」のある国の子供と「蛍光灯」の国の子供と描く画はかわらないのだろうか？　「照明文化」の国の大人と「蛍光灯」の国の大人と恋愛相手への幻想はかわらないのだろうか？　みえないものって、もっとあってもいい。そんなことを考える真夜中。（♂）

2008年05月01日

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