水族館日和
あまりの天気のよさにふと水族館に向おうと思う。 いちおうムスメに聞いてみる。 「ボールあそびとおすなばとすいぞくかん、どれがいい?」 「すいぞくかん!」 即決。クルマに乗せていざ出発。 途中まで順調にいったのだが渋滞につかまる。 いったいどんなツクリにしたらそんなに渋滞するのだF市。 一直線なつくりなくせに1車線というセコイつくりと、脇道がハンパにあることでセコい動きをするドライバーがいることと、駐車場のキャパがセマいことだろう。 海沿いの町はなぜかどこも開発が鈍い気がする。熱海とか尾道とか。 法律でなにかあるのかしらん。それとも風土か。 街のつくりが松本大洋「花男」そのまんまでびっくり。 江ノ電の傍若無人な動きは日本とも思えん。 運転していなければぜひ写真に撮りたいところだ。 というビジュアルの充実とはべつに。 あまりの渋滞っぷりにおとなしくしていた(わが子ながら感心する)ムスメも 「スパゲッティがたべたい!」 と騒ぎ出したので昨日と同じ店へ。 これまた混雑がひどく気づけば2時間。あうう。 自転車でウェットスーツの男がボードを抱えて普通に走り、絶滅危惧種の珍走族がウィリー走行をしているそんな街。 ここは日本ですか。 駐車場にどうにかすべりこめば。トイレの前には さすがだ。 大人2,000円幼児600円也。 入ろうとするとリアルに波を再現したコーナーでムスメ騒ぎ出す。 「入りたくない!入りたくない!」 なぜかこういうリアルな人工物に恐怖を人一倍感じるムスメである。 おとうさんいるから大丈夫だよ。怖かったら目をつぶりな、と声をかける。 天井に海水がみえるコーナーになってようやく落ち着き、魚を眺める。 撮るのは難しいよクラゲ。クラゲの充実っぷりがすばらしい。 ペンギンやゴマアザラシにようやく落ち着くムスメであった。 いちおう最後は イルカショーを観る。珍しいキノコ舞踊団みたいなモダンダンスのと遊佐未森みたいな不思議音楽、そしてダイナミックなイルカという妙な組み合わせ。堪能。 イルカショーを観ながら「あっちにいきたいよ」とやたらビーチに行きたがるムスメをなだめ、抱えて脱出。おそらく毎晩読んでいるこの本と同じ事をしたいのだろう↓ 帰りはぐっすり寝るムスメを乗せて家路へ。あいかわらずの渋滞。あひー。 海もいいなあ、たまには。 アウトドアから100万光年のかなたにいる私でもそう思う。そんな日。(♂)