春の日ボタン「ひまわりの花のように」@シアター711
仕込み寸前の小劇団で事件はおきる。主役の失踪。そして問われる決断。 ゆるさと笑いで行こうとするノリはわかるが正直「場」の切が悪い。 素舞台で劇場を表現するならもうすこし客席との一線をひくべきだ。 ただのセットの手抜きにみえてしまう。 楽屋モノを演じるなら楽屋という嘘をつくるべきだ。 劇世界へのひきこみが遅い。ひきこまれていないから小さな笑いがネタの域をでていない。 劇世界を不安定にさせるモノが何なのか。そういう力学への意識をもって演出していただきたい。 空間のつかいかたに不満。客席からみたときに後ろから声が聴こえる状態というのは素人臭い。席からどう視点を走らせてほしいのか?台詞が聴こえれば芝居というわけではないだろう。(♂)