洗濯鋏とカプセル
先日の日曜、実家の救急箱を廃棄処分するためにばらしていたら底の板からでてきた。すっかり忘れていた。
貼ってあるのはガム(フルタあたりかな)のおまけのいたずらシール。犯人はもちろん私。当時(30数年前)にしてもリアルというより「なんじゃこりゃ感」はあったように思う。
ムスメにみせたらゲラゲラ笑っていた。子供時代の父を想像するのは面白いらしい。
これを貼るとき、たぶん何も考えてなかった。普通は無心とか純真とか、そういう言葉で飾るのだろうけど。ただただアホだっただけだ。
将来これをみるときどうの、という計算はなく、せいぜい薬箱をあけたひとがみたら面白いだろう、みたいな発想しかなかったと思う。
いまとなっては何も考えていないその時間が実は貴重だ。表現が陳腐になってしまうが、裸の自分がいるような。思い出づくりという言葉があるけれど、つくらない思い出こそ本物ではないだろうか。(♂)