家事ハラ
ヘーベルハウスが面白いキャンペーンをやっている。 「家事ハラ白書」と名付けられたそれは共働きの家庭で男の家事のやる気をそぐ台詞を映像で紹介している。JRの中で映像がながれたときは思わず声にだして笑ってしまった。ご丁寧にその車両は吊広告も壁面も全部それだった。 なにが目的だヘーベルハウス。 例をあげれば、洗濯物を畳みおわったところで「あなたがたたむと変な線がつくのよね」とか、皿を洗い終わったあとで「いちおうもう一度洗うね」みたいなやつだ。 それならだれだって男性にかぎらず「じゃあやってくれ」と言いたくなるだろう。 女性の責任感の表れあるいはテリトリー意識のためではあるのだろうがこれをいわれたらそりゃあやる気なくすよな、というのはとても納得できた。幸か不幸かわたしはいわれたことがない。完璧なのかテキトーなのかあとで黙ってやりなおししているのか我慢しているのか。たぶん最後だろう。いちおう後で技術指導が入ることはある。 仕事といっしょだと思う。 先回りしてフォローのつもりが芽をつぶすというのはありがちな話だ。自分には部下はいないがあいての能力のみきわめとノルマの設定が重要になってくるのは夫婦であろうと変わらない。 逆にやる気をださせるひとことというのはなかなか難しいかもしれない。 家事において不幸の素というのは「やってあたりまえ」「やれてあたりまえ」になりがちなところにあるだろう。さまざまな環境に置かれたときに同居する他者を他人として思いやれるかどうか? ほめられるのを待つよりはこちらから褒めるように心がけたほうがいいのかもしれない。褒められるまえに褒めろ。けなされる前にけなせ。なんちゃって。(♂)