ア・フュー・グッドメン
自分の世代にとってのアイコンってガイジンならトム・クルーズなんじゃないだろうか。私はMA-1を着なかったけど。 あのヌルい顔と「イイヒト感」(たぶん企画にかかわる俳優の宿命だと思う)漂う映画が好きになれなくてここまできたが、観たらよかった。戯曲の映像化ときいて納得。登場人物のそれぞれの哲学のぶつかりあいと、舞台のシンプルさが俳優をきわだたせる。 軍隊という特殊な環境を舞台に、司法取引で適当にしのいできた弁護士がはじめて「正義」のために戦う裁判モノ。裁判モノを見慣れていないと分かりづらいかもしれないが、とにかくテンポがいい。それぞれが抱える問題と現実。絶対に譲れないもの。エゴと自己犠牲。 ケビン・ベーコンとかジャック・ニコルソンとか曲者をそろえた時点で成功を約束されていたといえるだろう。デミ・ムーア若いなあ。(♂) ア・フュー・グッドメン コレクターズ・エディション【DVD・洋画/サスペンス】