敵はリングの外にいた@フジテレビ
大学生のころ長与千種の舞台を観た。つかこうへいの脚本演出。泥臭い台詞と激しいアクション。今思えばはじめてみたつかだった。長与はかっこよかった。プロレスのもつ要素がそのまま舞台に活きていた。 社会人になってから引退を取り消した彼女が主催する団体を観にいった。いい選手がそろっていて面白かったけどどんなに若手を鍛えても本人のかわりにはならない様子はぎこちなかった。その後しばらくして彼女は引退した。 この番組は現在の長与とダンプ松本を描く。かつての栄光。自分のスナックで自ら皿を洗い、望まれればいっしょにカラオケを歌う長与。一方松本はいまだにリングにあがり、あるときは企業のイベントに「乱入」し、ご祝儀にあずかる日々。相棒のクレーンユウは生活保護だそうだ。 うらぶれた、という言葉がぴったりくるような。みてはいけないものを観たような気がした。 「人気」商売の宿命とはいえ、先がみえない。このつづきはあるのか?そこまで番組は語っていなかったけれど。25歳定年制度は正しかったのではないかしらん。