ちょくちょく企画「Cake for Breakfast ~Crimes of the Heart~」@木場Earth +Gallery
南部アメリカを舞台にした現代の若草物語+ガラスの動物園とでもいうべきか。 犯罪・自殺・病・暴力。現代が抱える問題の中でゆらぐ「家族」を描く。 姉妹に刺さったとげをそれぞれがどうむきあってきたか。抱えるものと投げ出すものとどうにもならなかったものと。 少しずつのズレやゆがみがちりばめられた会話の妙は日本なら向田邦子あたりになるのかしらん。いや、もっと壊れている世界を考えると松尾スズキあたりか。 じりじりした閉塞感いっぱいのやりとりは楽しめた。劇場空間との相性がいい。 もったいないと思ったのは芸達者の集団で会話がいいのに全体の展開がばらけているところだ。 場から場がどう転んでいくのかという力学が薄いというかサスペンスが弱い。テンポの問題ではなく場のつながりへの仕事が足りないようだ。場と場を切るのかつなぐのか。関係性への解釈が弱い。 もうひとつはソトとナカの関係がみえにくい。台詞外の台詞というか、登場人物の抱える問題の光と闇のコントラストがもうすこしみえてもいいのではないか。その「家庭」?の場の磁力みたいなものがあってもいい。 欲をいえばそんなところ。(♂) ちなみに映画化されているようです↓ 「初版発行日」 2000-06 「著者」 ベス ヘンリー (著) 「出版社」 本の友社【中古】心で犯す罪 【楽天ブックスならいつでも送料無料】【DVD3枚3000円2倍】ロンリー・ハート [ ダイアン・キートン ]