「ウルトラヒデキセブン」20210713 新宿BLAZE
C-C-B&VoThM&三喜屋・野村モーター's BAND「ウルトラヒデキセブン」20210713新宿BLAZE についての個人的感想出演 笠浩二 米川英之 丸山正剛 木村健治 野村義男 五十嵐公太 仮谷克之 寺沢功一 森藤晶司渡辺英樹さんの命日に仲間のミュージシャンの皆様が集まってゆかりの曲を演奏するライブがコロナ禍2年目の今年も無事行われた。7回忌にあたる本年は、野村義男氏が英樹さんからの啓示を受けてつけた「ウルトラヒデキセブン」というタイトルで、VoThM、三喜屋・野村モーター‘s BAND、C-C-Bでの名義で開催された。ステージ上の出演者が演奏する曲と、英樹さんのボーカルとベースの音とその映像とともにリアルメンバーと一緒に演奏する曲とで構成された全20曲。曲ごとの演者がわかるように一覧にしたものがこちら。当日の熱さを存分に伝えるダイジェスト動画。ご出演の皆様がそれぞれ英樹さんとの思い出を語るのもとても良い。「愛の力コブ」での3人ギターソロ回しなど、見どころの場面がバッチリ盛り込まれている。→「ウルトラヒデキセブン」ダイジェストムービー YouTube今回、米川さんは片側の髪の先の部分を「青」にカラーリングしていて、笠さんはおなじみの前髪をピンクにしていた。笠さんがピンク髪にするのは最近は自然なカラーに近いものが多いのだが、今回はハッキリした鮮やかなピンクで、またそれも似合ってみえるこの不思議。米「僕たち、今日髪型が、C-C-Bみたいでしょ」笠「みたいにしてもらったの」 以前にも書いたが、C-C-Bが派手な髪色にしていた時期に米川さんだけは髪を染めていなかったのだ。C-C-Bみたいでしょ、とC-C-Bの人たちが言う面白さというか、この何とも言えない感じ、わかるひとにはわかる味わいというか、お二人のやりとりの可笑しさがジワジワ来る。 中盤からのC-C-Bパートは「冒険のススメ」からのスタート。米川さんが昨年2020年のTeam Dragonsのツアーでこれを選曲されて、キーボードなし編成で米川さん須藤さん小森さんお三方での3人ボーカルで、それはそれはカッコイイ演奏だったことを思いだしながらの一曲め。今日は久しぶりにキーボード入りできけたのが嬉しかった上に森藤晶司さんがすごくC-C-Bっぽく弾いて下さった音にシビレた。その上あの方が歌っていたパートのボーカルまで森藤さんがうたってくださって!客席のペンライトが高いところで振られたのをはっきり感じて気持ちよかった。 そのあと演奏された「Rainy Farewell」も「Blue Guitar」も、米川さん名義のライブで演奏されているのをきいていて、森藤さんの出演された米川さんのライブもきいているのだけれど、今日ここできく音が「C-C-Bだなあ」と思うのは何故なんだろうとずっと考えていた。 「Rose & Pain」もそう。笠さんのライブで最近も演奏されていてとても素敵だったのを覚えているのだが、今日きいたそれが「C-C-Bの音だ」と感じたのは何故か。それはたぶん鍵盤の音色がピアノかシンセかとかそういうことじゃないんだよね。 それは、オリジナルの魂のようなものの重心がどこにあるかなのだろうと思う。米川さんのご自分の音楽活動の中で奏でるC-C-B曲の演奏と、米川さんが「C-C-B」として演奏するC-C-B曲は同じ曲でも違う響きを持ち、それは笠さんの今の活動においても同様なのではないか。そう考えると今日「C-C-Bでした!」で締めくくられたこのパートが、1年に一度、この日に英樹さんと一緒にセッションする場としてあることにとても大切な意味があるように思う。そこにあるのは更に年を重ねた現在のC-C-Bだ。 「Cyber-Commander」は、以前よねまりゅで米川さんから歌いはじめてサビに向けて笠さんが引き継ぐように歌っていたのをきいたが、2021年の今日は笠さんが歌いはじめたのでオリジナル通りに歌うのかなと思っていたら、サビからを米川さんが歌っていて、それはこの2013年の映像の英樹さんといっしょに歌っているのが米川さんだったからなのだろう。この2013年のAJには笠さんは参加していないのだが、その映像の英樹さんと笠さんと米川さんとでボーカルを展開していくのは本当に時も空間も超えたセッションだと感じた。 「どうもありがとうございます!C-C-Bでした!」と手を挙げて、このパートを締めくくった米川さん。「最近は米川笠のデュオでやってますんで」とすっかり「デュオ」という呼び方が気に入ってる様子の笠さん。松本隆先生に「二人CCB」と呼ばれてそれが世間に自然に受け入れられたように感じていたが、ご本人もそのように感じられているなら良いなあと思っている。 アンコールラスト「2 Much ,I Love U」で英樹さんの大きな声に合わせて「FU!」で上がった客席全員のペンライト。ゴーゴーヒデキのときに英樹さんがここの歌詞を変えて「だから みんなで 生きよう」と歌っているのが、今のこの世の中で前を向く歌として響いた。この曲をこんな気持ちできく日が来るとは予想もできなかった未来に私たちは生きているしこれからもみんなで生きていく。笠浩二さんの公式ページより出演者の皆さんと、「C-C-Bみたいな髪」のお二人の写真笠浩二CD「OFFICIALBOOTLEG」笠浩二DVD「Live Tour 2017 feat.米川英之」はこちらから公式・定価にて販売中「C-C-Bシングル&アルバム・ベスト『曲数多くてすいません!!』」高音質CDとして21世紀に蘇った2014年発売の2枚組のベスト盤。シングル全曲と「スワンの城」「ナヤミの種」(NHKみんなの歌で笠さんが歌ったオリジナルバージョン)などのボーナストラックを含むDISK1と、9枚のアルバムから選りすぐった20曲を収録のDISK2。(リンク先で試聴可)C-C-B シングル&アルバム・ベスト 『曲数多くてすいません!!』 [ C-C-B ]