矢沢さんの2021年「I'm back!!」~Rockは止まらない~最終日横浜アリーナ公演 個人的感想(青色多め)20211225
矢沢さんの2021年「I'm back!!」~Rockは止まらない~最終日横浜アリーナ公演 個人的感想(青色多め)20211225矢沢永吉さんの今回のツアーは10月5日にスタートしたが、私がチケットのとれた武道館はそこから2ヶ月先であったので、自分の見に行く回が無事に開催されるか気が気ではなかった。10月の2、3ヶ月前のことを思い出すと、まだワクチンの予約もはじまっていなかったし、7月8月は市中の感染症の状況はかなり悪かった。医療機関に負担をかけないよう、可能な限りの自粛をという空気だったのが2021年の7、8月のこと。 だから、10月のはじめにライブが開催できていても、2ヶ月後にはどうなっているかわからない世界に我々は生きているのだな、と思っていたので、12月に自分の見に行ける番が回ってきたときは本当に嬉しかった。 そして後から追加で発表された横浜アリーナ公演。この後の自分の人生で、横アリのチケットとって見に行きたいと思うアーティストがあらわれるかわからない、だから今回行こうと思った。上手側で程よく段差がありステージ全体がみえる席。モニター画面は相変わらずデカイ。 武道館の時と変わっていた一曲め「ラスト・シーン」ではじまった横アリ公演。イントロのあのギターに切なく揺さぶられる。この一曲めは個人的には大変嬉しく、一気に全身が熱くなった。あのとびきり大きなモニターにギタリストの米川英之さんが時折大きく映るたびにカーッと体温が上がる思い。 ボスはMCで「今日、僕、ヘンかも」「31回の最終日が来ちゃったよ」「最初はホントにできるのかと。でも途中から、ホントにやっちゃうんじゃないかと」など、31回のツアーの全ての公演が行われてこの最終日まで来られたことへの感慨を何度も口にしていた。ツヤのある歌声は広大なアリーナに響き渡り、喉の調子は絶好調だったのでは。「マスクして、声出しちゃだめ、タオル投げもなし、ホントにすみません」と頭を下げる矢沢さん。歌声やバンドの演奏が最初から最後までよくきけるのは私は嬉しかったけど、やはり残念に思う人も多くいるのだろうな。 メンバー紹介はボスの右から。サックスの大郷良知さんが最初に紹介されると、大郷さんが力強く拳をあげる。「それをいつも喜んでみているのはヨネちゃん、どうして?」とボスに言われていた米川さんは、この日も2番目に紹介された。「紹介します、ギター、ヨネカワ!」ギターの近田潔人さんの紹介のときにも「ヨネと一緒に、いいですね、このツインギター」と言われていた。(お二人の楽屋用のギターが並んだ写真) 矢沢さんが本編ラストの「PURE GOLD」で声をつまらせたことには驚いた。常に完璧に「ロックシンガー矢沢永吉」であり続けるボスが歌えなくなった瞬間、ザワッと横アリの空気が揺れた。感極まるボスは想像できなかった。このご時世に全国31公演を計画し、無事に千秋楽を迎えられたことに感無量なのだなあともらい涙。 アンコール一曲めの「サイコーなROCK YOU!」でイントロからのボスの歌の入りが早かったのだが、即座にスイッチを踏み替えて音色を替えていた米川さん。この時バンドや照明スタッフが即座に合わせていたことはネットでも賞賛されていて、共にこのツアーを乗り越えてきたサポートメンバーの呼吸の合った動きだったのだろうと感じた。 「トラベリン・バス」は、私はとてもとてもききたいと願っていたが、今年の全公演で演奏されなかったようだ。横アリは最終日だから、とちょっとだけ期待したけどやはりなかった。本来ならこういう状況でこそ歌いたい「街から街へ」の歌だったろう。でも、またみんなが心置きなくライブを楽しめる状況になったら、またタオルを投げられるようになったら…そんな思いがあるのかな、とこれは私の妄想。この横浜アリーナの映像の一部は、こちらのDVDの特典映像として収録されています。ALL TIME BEST LIVE(通常盤) [ 矢沢永吉 ]ALL TIME BEST LIVE(通常盤)【Blu-ray】 [ 矢沢永吉 ]