矢沢永吉さんの新国立競技場での50周年記念ライブ「MY WAY」がすごかった その4
その4 (その3はこちら) EIKICHI YAZAWA 50th ANNIVERSARY TOUR「MY WAY」20220827 国立競技場 16:00OPEN 18:00START2台のバイクに先導されたオープンカーに乗った永ちゃんが立って手をふりながら会場を一周した。私の席はその外周に近いところだったので、通過する永ちゃんの乗ったオープンカーに向かってめっちゃタオルを降った。走る車からファンに手をふり、それにファンが熱狂的に応えるといえばミッキーマウスか永ちゃんか。 その車列が一周するまで、車の通路に面したフェンスを、若いスタッフの方が内側からしっかり押さえていた。確かに、双方に危険のある瞬間だ。本当にたくさんの方々によってこの場が成り立っていることを感じた。 火柱と共に花火が打ち上がったところでは、かなり大きな音がして、私もとてもびっくりしたのだが、その曲が終わってから「お客さんビックリ、僕らもビックリ」と矢沢さんが話していたのであの音の大きさは想定以上だったのでは。「火事おきてるのに、お客さんがこうやってずっとみてるんだよね」と、そこから、キャロルの解散コンサートでセットが燃えた話をしていた。 予告されていたゲストのMISIAさんとのデュエットは素晴らしく良かった。永ちゃんが歌姫、と紹介していたがまさにその名に相応しい歌の力。2人で向かいあって歌い合う2つの声が重なって、会場いっぱいに、そしてさらに空へと昇っていく感じがした。広大な宇宙を感じる歌唱だった。 本編ラストは壮大なバラード。ピアノの音と歌声が殊に沁みた。情感あふれる歌に矢沢さんの真骨頂をみた思い。 待ってました!のタオル投げはあの曲で。何万のタオルがまさに宙を舞い、夜空に映える。投げたタオルが空に吸いこまれそうなこの感じは野外の夜だからこそ。「帰りに旨いビール飲んで帰ってね」アウトロに乗せて矢沢さんがそう言った。たぶん去年はちがう言い方だったはず。世の中の動きに敏感にならざるを得ない状況はまだ続くだろうが、少しずつ変わってはいくだろう。 一つだけ心残りがあるのは「トラベリン・バス」をきけなかったことだ。矢沢さんの50周年の記念であり、新国立競技場での初めての有観客ライブという場にふさわしい曲と考えていたので、本当にそれだけが残念。マイナビニュース矢沢永吉が12万人のファンを熱狂させた国立競技場2DAYS、MISIAに加えB’zとの共演も