P様への手紙 その1
P様への手紙 その1拝啓 P様 笠さんの一ファンからの一方的なお便りをお許しください。P様をはじめて拝見したのは「ヒデキファイナル」のニコニコ生放送での中継の画面の中でした。そのときはまだ、ネットでわかる情報を約2か月で集められるだけ集めて、この方が2015年6月のC-C-Bのツアーを実現寸前まで導き、スタートを目前として起きた出来事と、その前後のたいへんないろいろを引き受けてくださったと理解していただけの私でした。渡辺英樹さんのお別れ会はとても悲しかったです。しかし、あのお別れ会の中継で、英樹さんのことを、C-C-Bのことを思い出して、その存在の尊さに涙した全国の同世代が数多くいるということはどうしても伝えておきたく、それがこのブログの記事を書き始めることにつながりました。2015年2月の英樹さんの55歳のお誕生日に「ゴーゴーヒデキ」というライブで、1989年に解散した時の4人が揃って「C-C-B」として演奏し、それがDVDとなったことには本当に感謝しかないと思っています。英樹さんも、メンバーの皆さまも、本当に楽しそうで幸せそうで、大人になったカッコイイC-C-Bが、映像となって誰でも見られる形で残っていることは本当にすごいことです。そう、私は「カッコイイC-C-B」がどうしても見たかったのです。自分自身に原因があるとはいえ、当時、周囲の人々の彼らに対する評価に納得がいかないと思いつつも、抗う勇気もないまま過ごしてしまったこと、某放送局の懐かし番組同窓会企画での扱われ方に心折れて、自らその好きを封印してしまったことへの後悔を拭い去るためには、C-C-Bは音楽性の高い実力あるバンドだ、ということを、大人としての目で自分でみて確かめることが、どうしても必要だったのです。そして悲しいけれど「ヒデキファイナル」は、それをはっきりみせてくれる機会となりました。英樹さんにはきっと怒られますね。でも、再会できて、そのカッコよさにたくさんたくさん出会うことができて良かったと思っています。そこから私は米川英之さんのライブに行きはじめました。ソロライブ、セッション、独奏会と、さまざまなスタイルのライブに行ってみて、米川さんの真摯な音楽への姿勢にすっかり心奪われ、米川さんのライブの数多くの予定を見てはどれに行こうかと悩む日々がここから始まりました。2016年の「よねまりゅ」のチケットも、運良くとることができました。英樹さんの命日に開催されたこのときの「よねまりゅ」で、英樹さんの曲「I Love You」を、米川さんがギターを弾いて、笠浩二さんが歌うのをききました。そのとき、ああ、この声、好きだなあ、と心底思いました。理由や理屈はいらない、ただただ、好きだ、と。そう、そこで私は、笠さんに出会い直したのです。笠さんのご出演されるライブにもぜひ行ってみよう、行ってみたい、と思い、そのチャンスがはじめに訪れたのは、丸山さんと笠さんで行なわれた丸山正剛さんの誕生日ライブでした。和やかで、アットホームで、でも演奏がはじまるとお二人のプロとしての凄さに圧倒される、そんなライブを存分に楽しみました。2016年11月に音楽室DXで開催します、と告知された2016年の笠さんのバースデーライブでは、マニュピレーターとしてステージ上にいらっしゃいましたね。丸山さん、仮谷さん、松木さんとの4人でのライブに、後半ゲストボーカルとして米川さんも登場され、笠さんご自身は前日体調が思わしくなくてリハができなかったとお話しされていましたが、とても印象深い楽しい会となりました。このとき笠さんと松木さんとで歌った「2 Much,I Love U」に、前年の悲しい出来事からの再生の物語を、私はみました。2017年4月に、はじめてBLUE MOODにて行われた「笠浩二Live 2017 Spring」では、ホーンセクション入りで、笠さんのソロ曲たっぷりで、ソロアーティスト笠浩二の魅力を最大限引き出したと感じられるステージに感激しました。センターで、ステージのぎりぎりまで前に出ているドラムは、笠さんのために調達されたLudwigで、ドラムボーカルの笠さんのステージングのためにセッティングされていることを強く感じました。そして、前年にみたライブで少しだけ気になっていた「ドラムたたきながらだと譜面みるときどうしても横向きになってしまうけどならないとうれしいな」や「もっとお似合いになるお衣装があるのでは」や「座長によるメンバー紹介を楽しみにしているよ」などの、もしかしたら私が願っているのはちょっと贅沢な願いでしょうか…!と思っていたことが、ぜんぶ、ええ、本当に全部クリアされていたことが、よりその感動を大きくしました。2016年12月に「RYU+」(プラス)として笠さんのソロ曲のCDが発売され、「ちゃんと」きけるようになった多くの曲があることで、私はよりそのライブを楽しむことができました。ソロアーティストとしての笠さんに改めて魅了され、応援したいという気持ちを強く持ち続けるようになりました。「C-C-Bシングル&アルバム・ベスト『曲数多くてすいません!!』」高音質CDとして21世紀に蘇った2014年発売の2枚組のベスト盤。シングル全曲と「スワンの城」「ナヤミの種」(NHKみんなの歌で笠さんが歌ったオリジナルバージョン)などのボーナストラックを含むDISK1と、9枚のアルバムから選りすぐった20曲を収録のDISK2。(リンク先で試聴可)C-C-B シングル&アルバム・ベスト 『曲数多くてすいません!!』 [ C-C-B ](その2へつづく)