Twin Piano Project 米川英之×高橋亜土@GIRLTALK 20240921 その2
【その2】Twin Piano Project 米川英之×高橋亜土 @ GIRLTALK 水戸ガールトーク 20240921ただいまアンコール配信中ツイキャスプレミアチケット販売サイトより↓☆9/21 幻の水戸ライブ アンコール配信ガールトークプロデュース Twin Piano Project 米川英之(Pf@YAMAHA・Vo)高橋亜土(Pf@Bechstein)当日のセットリストより7曲+αをチョイスして約40分の録画配信ベヒシュタインとヤマハ、二台のグランドピアノ+ボーカルというレアなライブをお楽しみくださいタイムリンクで 02:21までスキップしてご覧ください※初回配信(9/29〜10/6)の視聴チケットではご覧になれません視聴期限 10/18までhttps://twitcasting.tv/c:azchi/shopcart/337376そもそも、なぜギタリストの米川さんがライブでピアノを弾いているのか。「独奏会」というタイトルの米川さんお一人のライブでは、アコースティックギターやエレキギターを使いわけながら演奏するのだが、その中にピアノ弾き語りのレパートリーが加わってその曲数は年々増え続けている。ピアノとの関わりについては、米川さんご自身がライブの場で「幼稚園の時にピアノ教室に通っていたが、右手から左手に移るときについていけなくてやめた」「昔のバンド時代に、レコーディングスタジオで、空き時間にスタジオのピアノを弾いているうちに弾けるようになった」「作曲するときは、ギターでつくるときと、鍵盤でつくるときがある」のようなお話をされている。2013年ごろにはガールトークさんの独奏会の告知ツイートに「ピアノ弾き語りもあるかも?」のような文言があったのでピアノレパートリーは10年前ぐらいからなのか。2017年12月には横浜Hey-JOEで全編ピアノの独奏会を行なっている。2023年9月には音楽室DXでの鍵盤奏者の森藤晶司さんとのDUOライブで、米川さんがピアノ弾き語り中心で、森藤さんがキーボードやピアニカなどいろいろな鍵盤楽器を弾くというのがあり、そのスタイルがたいへん好評でその後も数回行われている。高橋亜土さんとは、亜土さんがピアノで米川さんがアコギやエレギのデュオの形のライブを20年前位から行っている。2020年ごろからしばらくなかったお二人でのライブが2023年11月にFJ’sで行われ、その空気感がとても心地よく楽しかったことが印象的であった。その後も、生ピアノのある会場でのアコースティック中心のライブをお二人で行っている。ガールトークでの米川さんご出演のライブは、TEAM DRAGONZなどいろいろあるが、ピアノへの関わりが多いものとしては、独奏会や、2021年のピアノ購入クラファンのライブがある。それらを経て、2024年1月と7月には全編ピアノのみの独奏会があって、この2024年9月のツインピアノの会に至る。Twin Piano Project 米川英之×高橋亜土 @ GIRLTALK 水戸ガールトーク 20240921前半米川さん「ツインピアノということで」「ギター持ってきてもいない」亜土さんを紹介して「強力な助っ人、高橋亜土!」「僕のは弾き語りのピアノ」亜土さん「(Twin Piano Project)すごいラインナップ」「ここのマスターが考えた(企画)」「いろいろ言いたいことはあるんですが」米川さん「なにしろ、やりましょう」こんな感じのトークからのドキドキの1曲め「永遠がはじまる」オリジナルはもちろん、独奏会でのピアノでの弾き語りも何度もきいているこの曲に、亜土さんのピアノがいい感じに加わって、それが思った通りに、あるいは思った以上だったりする瞬間が幾度もあり、きいた米川さんの表情にそれが表れるのが印象的だった。お二人で合わせるときに、いい感じに目が合って、ちょっとニコッとするところもあり、息を合わせて曲が終わり、そこでほおっと息をつく感じの客席の私たち。1曲めが終わって「全集中力を使い切った」「ビギナーズラック?」などと言いあうお二人。ちょっとほぐれた感じになり、あとの曲目への期待が高まる。「End of the World」力強い感じのアウトロで終わるのははじめてきいたような?と思っていたら、「最後のところは全く思いつきで弾いた」と米川さんがお話しされていた。会場では昼の部として別のライブがあったので、米川さんと亜土さんのライブのリハの時間は短かったとのこと。「月灯り」終わって「楽しいっすね」と亜土さん。「力を入れ過ぎないように弾いている」のように亜土さんがお話ししていて、米川さんの方向と揃わないようにあえてちょっと距離をもって演奏している、のようなお話と受け取り、たいへん興味深かった。「亜土さんにピアノ弾き語りの音源がほしいと言われて、独奏会であちこちでやっているけれど残っていないので、こないだの独奏会を録音して」「僕に合わせてくれている」「名もなき日々」亜「僕にとって新曲」米「転調した後、音の数が減って、あと指5本ぐらいほしいんだけど、それ全部弾いてくれた」亜土さんの「上から言うみたいにきこえるかもしれないけど、(米川さんのピアノ)思ったより全然弾けるのね」には大きな拍手が起きていた。「君はもう泣かない」間奏での盛り上がり、感動的なまでのアウトロの音の多彩さにうっとり。「Desert of Love」米「インスト曲はたいへん」「いつもはギターで楽しく弾いている」オリジナルはエレキギターで弾かれているこの曲「アコギで弾いている音源きいたりした」と亜土さん。いつも米川さんがギターで弾く感じを、亜土さんがピアノで弾く。ピアノ2台でのインストゥルメンタルナンバーは同じ曲なのに全く違う新鮮な響きでとても素敵だった。1部最後は「Maverick」オリジナルは力強いロックナンバーだが、ピアノで弾かれて、なまめかしささえ感じられるこの不思議。7月のお二人でのDUOではアコギとピアノで演奏されたこの曲に、私は「えらく色っぽいマーベリック」という感想を書いたことを思い出した。後半1曲め「Get Over it」米川さんが美しいアドリブをワンフレーズ弾いてから本来のイントロがスタートした。終わって、亜「これも僕(にとって)新曲」米「やっぱり(2人だと)ゴージャスになりますね」亜「これ、あやたか、じゃなくて、いろどり(注:米川さんの2021年発売のアルバム『彩-Irodori-』)に入っている」米「あやたか、って何だっけ?!お茶?」「Hot Summer Evening」こちらもインスト曲。私たちが「須藤さんが弾いているパート」として認識しているベースの部分を米川さんがずーっと弾いていて、通常米川さんがギターで弾くメロディを中心に亜土さんがピアノで展開していくのがとても素敵だった。「天使の町」バンド編成のときにフルートで演奏されるパートは、ホーンセクションがいないときはキーボードの方が出しているのだが、亜土さんが弾いてくださったピアノがとてもいい感じだった。「ふだん、向かい合って演奏することはない」「目が合って恥ずかしい」と言っていて、たしかにバンドでもDUOでも、正面で向き合ってということはないのだなあと思った。「Only for you, Only for me」米「追いかけコーラス、歌いたい人はぜひ」「あ、でも『適正な音量』でお願いします」と言われ、もちろんこの歌を知らない人はいない客席であるから、みんなで小さめの声で追いかけコーラスのパートを歌った。終わって「適正な音量で、ありがとうございました」と米川さん。適正な音量、はアコだからこそ必要な心がけであるな、と思った。「Starting Over」米「ゴージャスになりますね」亜「今日のテイクが一番いいのでは」「次回もしやるんだったら全く違うラインナップだといいかも」という言葉から、一発勝負のセッションだからこそ起こりうることの力、今日いまこの場で起きていることの素晴らしさをより感じられた。亜土さんに「このイントロ、よねち、上手になったよね」と言われて始まった「Private Lips」オリジナルだとエレキギターで弾かれるところを亜土さんがピアノで弾いてくださったのがとても良かった。ガールトーク公式アカウントより、最後の部分の動画→ https://fb.watch/uXy3P86eRE/アンコールの「Everlasting」の演奏後、「譜面が半音低かった」が、亜土さんがそれに即座に合わせて弾いたという話をされていた。そしてアンコールラスト、「『Getting Better』を用意してきたのですが、ピアノ弾きながらは難しくて」「今日は立ちボーカルで」と米川さん。亜土さんは「隣で弾きたいな」と言って米川さんの弾いていたヤマハのピアノへ移動。米川さんがピアノの横に立ち、マイクを手にもって歌うという、それはそれで、いや、もうそれ、大歓迎ですから!な素敵な場面であった。ガールトークさんの公式アカウントより→https://x.com/mito_girl_talk/status/1837657239911649645セットリスト 全曲、米川英之作曲【第1部】1 永遠がはじまる2 End of the World3 月灯り4 名もなき日々5 君はもう泣かない6 Desert of Love7 Maverick【第2部】8 Get Over it9 Hot Summer Evening10天使の町11 Only for you, Only for me12 Starting Over13 Private Lips【アンコール】14 Everlasting15 Getting Better彩ーirodori- [ 米川英之 ]