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仕事で、最後のタイルカーペットを裁断してた時、 急に、仕事をする彼の姿が頭に浮かんだ。
大量の汗をかきながら、何枚も布を裁断していると電話で話していた。 腰の痛みをごまかしながらカーペットを切る自分に重なった瞬間、 私は彼になった。
いや、もっともっと前に、 彼の辛さを分かってあげられなかったんだろうって。
自分の中の眠る、光る種に水をあげる仕事は楽しい。 辛いことがあっても、その後ちゃんと達成感と共に幸福になれるけれど、 ただ、金銭のために動かす体も心も、苦痛でしかない。 ふっと、再会することが可能なんだと確認した。
時間って、何だろう。 その時々に交わした会話は、すれ違っていることの方が多い気がする。 あの時のこと!……を、話したがっていたあなたと、 聞きたくないと制した私。 今は、聞けていたら良かったなぁと思う。
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最終更新日
February 2, 2018 10:27:53 PM
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