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カテゴリ:新潟、佐渡
私は蕎麦やラーメンなどの麺類が好きです。最近は面倒なので行きませんが、以前はよくネットの情報などを参考に都内や近郊各地に麺類の美味しい店を北関東辺りまで探しに出かけたものです。
故郷新潟はラーメンや蕎麦は美味しいですが、それと同じ味を東京で求めようとは思っていませんでした。が、時々は故郷の味を懐かしんで行ったりすることもあります。東京には、もともと東京のお店をはじめ全国各地から有名店が進出し、「やっぱり新潟が一番」などと思うこともありませんでした。 ですが、どうやらそんなことはなく、やはり新潟の麺類は東京でも堂々のナンバーワンだということを最近知ったのです。しかも、それらは有名になる前から。私は目をつけていた店でした。 まずは、ラーメンです。新潟県には五大ラーメンという言い方があり、新潟西堀にある三吉(さんきち)に代表される「昔ながらのあっさり醤油ラーメン」、巻のこまどりに代表される「濃厚味噌ラーメン」、燕の杭州飯店に代表される「背油ラーメン」、お隣三条の「カレーラーメン」、そして長岡の青島食堂に代表される「生姜醤油ラーメン」があります。実家の場所の関係で、前者3つは良くいってました。三条カレーラーメンは、あの辺まで出かけると結局燕の背油ラーメンに行くので、行ってません。 長岡はちょっと離れているので、頻度は多くはないですが、長岡市にある青島食堂には行ってました。さっぱりしてて、結構おいしいです。その青島食堂が東京にあることを知ったのは10年くらい前でしょうか? 場所はわかりにくく、しかも暖簾も出ていない店でした。その頃は、行けば普通に食べれました。 最初に行った頃は、並ばずに食べられたのですが、それから段々人気が出たようで、今ではご覧の通りすっかり行列が凄い店になりました。とはいえ、私の中ではまだ東京人にとっては「知る人ぞ知る」店だと思っていました。 一風堂やラーメン次郎に家系の名店などなど、東京には東京人に人気があり、しかもマスコミにしょっちゅう出ているラーメン屋が山ほどありますから、青島食堂はそれらとは全然違う存在だと思っていました。 が、どこの調査かも忘れましたが、東京のラーメン店のランキングで1位になっていたのです。もちろん、ネット上にはラーメンランキングなんて溢れていますから、どのくらい信ぴょう性があるのかはわかりません。ですが、それでもこのマスコミに出ない青島食堂が1位になったのには驚きました。 もう一つの驚きです。私が蕎麦好きなのは、本ブログで時々書いています。圧倒的に好きなのは、新潟の小千谷や十日町にあるへぎ蕎麦の店です。へぎ蕎麦なら食べたことあるとおっしゃる方は随分いらっしゃると思います。なぜなら、東京には想像以上にへぎ蕎麦の店が多いのです。 ある時期私は東京にある相当数のへぎ蕎麦屋さんに食べに行きました。週刊誌の片隅のグルメ記事に出れば、そこへも足を伸ばしました。100店とは言えませんが、数十店はいきました。ですが、結論から言えば「全敗」でした。 関係者がいたら怒るかもしれませんが、まともなへぎ蕎麦を食べさせてくれる店はゼロでしたと言い切れます。多分、ほとんどが小千谷か魚沼辺りにある製麺工場から購入しているだけの店のようです。 先日、長年の友人に聞かれました。「昔新潟で食べたへぎ蕎麦が忘れられないんだ。東京にもいっぱいあるでしょ?どこが一番美味しいの?」と気楽に聞かれました。私は冷たく「新潟の味が忘れられないなら、残念ですが東京にはありませんよ・」と答えました。 「なるほど。でも、その中ではどこ?」と聞かれたときに答えたのが、新中野にある桂屋というどこにでもありそうな町の蕎麦屋って風情の店を言いました。ここは小千谷のわたやレベルとは言えませんが、東京ではトップだと思ってます。 昨年、仕事で新中野周辺を昼間うろうろしてランチ先を探していた時に偶然に見つけたのです。へぎ蕎麦なんて書いてありますが、もちろん全く期待してませんでした。値段も、とても手打ちとは思えない町の蕎麦屋さんの値段です。 この通り、高級蕎麦店には見えませんね。 で、ランチの天ぷらそばセットを頼んだら「えっ!なにこれ?ちゃんとしたへぎ蕎麦じゃない!」と心で叫んだのです。要するに美味しいということです。で、大将に「この蕎麦はどうやって手に入れてるんですか?向こうから送ってもらってるんですか?」と。 すると「私が毎日、この地下で打ってます。蕎麦打ちのために新潟県に修行に行きました」とのことでした。なるほど、だから都内にある「小千谷などにある普通の製麵工場(乾麺やうどんも作っている工場)から仕入れて茹でるだけ」の店とは全然味が違う理由がわかりました。 そして最近、東京の美味しい蕎麦ランキングというのがネットに出てました。当然、ランキングはいくつもありますし、信頼性も色々です。でも蕎麦好きの私としては、そういうのがあると必ず見ます。 確かに最近は、美味しい蕎麦屋さんが東京にも増えました。私の心の中では「新潟のへぎ蕎麦にかなう店はない」と思いながらも、現実的には東京で美味しい蕎麦屋さんも探しているわけです。そのランキングは、例によって有名な店、有名な師匠の弟子による店などがランクされてました。総じて最近の高ランクの店は、和食屋化してます。どういうことか? いくら美味しい蕎麦を作っても、単価はせいぜい1000円前後。天ぷらをつけても2000円程度。なので、蕎麦以外の料理に力を入れてます。 江戸時代には蕎麦屋が現在の居酒屋の役割をしていたから、それは問題ないですが、そういうご立派系は「安い居酒屋風」ではなく「高い和食屋風」になっているのです。コースで7000円とかで、お酒も高いから夜はすぐに1万円を超してしまいます。これは正常な蕎麦屋ではないと思います。 で、そんな高い有名な蕎麦屋が、第10位から第2位まで続いて第1位で出てきたのがこの新中野の桂屋なのです。そのランキングで第2位の店を食べログで見ると、夜の予算は6,000-8,000円です。第4位の店に至っては食べログで10,000-15,000円です! ですが、この桂はなんと食べログで夜の予算は1,000-2,000円なのです!素晴らしい!!一番美味しくて、一番コスパが良いなんて、大したもんです。同時に、私が偶然とはいえ「見出した気になっている店」がちゃんと一般の東京人からも最高の評価を受けていること知り、嬉しい気持ちになりました。 新潟頑張ってます。私もさらに発掘したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.06.17 14:15:53
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