2950911 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

田崎正巳のモンゴル徒然日記

田崎正巳のモンゴル徒然日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

モンゴル2008

モンゴル2008

Category

Calendar

Favorite Blog

島田隆の天職相談室 しまりゅう52さん

Comments

モンゴル好き@ Re:あーあ、プーチン来ちゃった。。。(09/03) このニュースを知ったときには本当に残念…
モンゴル2008@ Re[3]:韓国系が活躍?(06/27) ichiguさん、 ありがとうございます。 気…
ichigu@ Re[2]:韓国系が活躍?(06/27) モンゴル2008さんへ ご返信ありがと…
モンゴル2008@ Re[1]:韓国系が活躍?(06/27) コメントありがとうございます。 日本留…
ichigu@ Re:韓国系が活躍?(06/27) こんばんは! 数日前に、田崎さんのブロ…

Freepage List

Headline News

2024.08.07
XML
岸田首相のモンゴル訪問について、相手国のことを考えてないと言ったのでその理由を書く。

日本の首相の訪問は、モンゴルはいつだって大歓迎だ。もちろん海部首相から安倍首相までいつもお土産を持って来てくれたのも事実だ。しかしながら、一方ではモンゴル側も少しずつ変わってきている。

「日本との外交関係は非常に重要だが、もうそろそろ普通の関係になるべきではないか。日本がフランス行ったり韓国行くのにお土産がないと、訪問できないなんてないでしょ?モンゴル側もいつまでも、お土産を待つのは恥ずかしい。普通に行き来できる関係になるべきだ。」との声が出ている。もちろん、お土産というのは資金援助のことだ。

とは言ってもモンゴルにとっての外交は非常に難しいものであり、日本首相にはある程度は理解してほしい。アメリカをはじめとする西側諸国が一番敵視するのは中露であるが、モンゴルはその2国に挟まれているのだ。どんなきれいごとを言っても、それは変えられない事実なのだ。

で、今回の防衛装備品協定締結だ。モンゴルは岸田首相が唱えるインド太平洋なんちゃらの意義は理解しているが、はっきり言って内陸国のモンゴルには関係ない。台湾海峡が封鎖されても、モンゴルには物流としての影響は大きくない。

モンゴルにとって航空路以外のすべての物流は中露からの陸路だけである。なので日本が何を言おうと生命線は中露であり、この両国には「法による秩序」など通用しないことは日本政府も知っていることだ。

防衛装備品をモンゴルに供与するというが、どの敵国から防衛するのか。中露以外にありえないだろうが、モンゴルは中露と一戦を交える気は全くない。むしろそうならないように中露相手にバランス外交を取るのが最重要なのだ。

岸田首相は「中露と接するモンゴルの防衛力強化」とあからさまに声を上げる悪影響をわかっているのか。「モンゴルは両国にエネルギー、物流で依存しすぎ」とその通りだが、日本が一体何ができるのか。

中露はモンゴルにちょっとでも気に入らないことがあれば、なんでもできる。零下30度の真冬にロシアからの電力が来なくなる、ガソリンが来なくなる。中国から食品が来ない、対中石炭輸出がストップする。日本からモンゴルへの輸入品が天津港で動かない、など全部過去に起こったことだ。

それに対して、日本は何もできないではないか。そもそもその防衛装備品はどうやって送るのか。仮想敵国中国に対する防衛品を中国経由で送るという矛盾がわからないのだろうか。

モンゴル側としては防衛装備品はあった方がいいが、供与は秘密裏にやってほしい。どうせ無償供与してくれるなら、他の事業に使ってほしい。ODA対象国ではないのは承知しているが、空港拡張などの前向きな資金需要はある。

岸田首相には相手国の事情やニーズなんか知ったことではない。例の使い道不明のまま大幅に増額した防衛費バラマキの一環で、日本やアメリカ向けに大きな声を出してモンゴルに協定を押しつけていのだろう。要は自己満足のパフォーマンスでしかないのだ。

今回のモンゴル訪問の詳細は日本の外務省モンゴル課を飛び越えて、防衛省指揮下で決めたのだろう。だからモンゴル外務省も大統領のアポイントメントは取ったものの、訪問目的がわからなかったに違いない。

9月には新しい首相に代わって欲しいという多くの国民の願いが実現すること祈るのみである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.08.07 17:14:03
コメント(0) | コメントを書く
[日本とモンゴル(文化・交流)] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X