2008年10月9日、日本ゲーム大賞2008 年間作品部門 発表授賞式が行なわれた。こちらは2007年4月1日から2008年3月31日までのあいだに、日本国内で発売された作品を対象に、一般投票と“日本ゲーム大賞選考委員会”などの審査を経て年間を代表するにふさわしい作品を選定するというもの。いずれ劣らぬ期待作、話題作が出揃うなか、大賞に輝いたのは任天堂のWii用ソフト『Wii Fit』と、カプコンのPSP（プレイステーション・ポータブル）用ソフトの『モンスターハンターポータブル 2nd G』。
『Wii Fit』は、該当期間中にもっとも売れた作品に対して送られるベストセールス賞と2冠を達成。登壇した宮本茂氏は「（大賞は）『モンスターハンターポータブル 2nd G』で決まりだと思っていたのでうれしい。これからも『マリオ』のようなゲームを作ってゲーム市場の裾野を広げたい」とコメントした。宮本氏は、今年から新設された経済産業大臣賞も受賞。経済産業大臣賞は、近年に制作・発表された作品の実績から日本の家庭用ゲーム産業の発展に寄与したと評価される人物や団体を表彰するもので、宮本氏の受賞は順当な結果と言えるだろう。宮本氏は「ゲーム開発に関わるようになって30年、ゲームマーケットを広げることに努力してきました」とのことだ。ちなみに宮本氏はWii用ソフト『スーパーマリオギャラクシー』で優秀賞を受賞、『はじめてのWii』でグローバル賞 日本作品部門を受賞しており、都合5冠を達成。まさに日本ゲーム大賞2008の顔とも言うべき存在となった。
一方の『モンスターハンターポータブル 2nd G』は、昨年の『モンスターハンターポータブル 2nd』に続いて2年連続の受賞。優秀賞の受賞のときは、「ユーザーの皆さんに口コミで広げてもらったタイトルです。日本のお笑い芸人が選考委員だったら間違いなく大賞を受賞しています」とコメントし、会場を笑わせたカプコンの辻本良三プロデューサーだが、大賞を受賞したあとは「昨年もらって、今年ももらえるとは思ってもいなかったので、ビックリしました」と感慨深げだった。そのほかの受賞タイトルは以下のとおりだ。
大賞
Wii Fit（機種：Wii メーカー：任天堂）
モンスターハンターポータブル 2nd G（機種：PSP メーカー：カプコン）
優秀賞
Wii Fit（機種：Wii メーカー：任天堂）
スーパーマリオギャラクシー（機種：Wii メーカー：任天堂）
大乱闘スマッシュブラザーズX（機種：Wii メーカー：任天堂）
デビルメイクライ 4（機種：PS3、Xbox360、PC メーカー：カプコン）
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち（機種：DS メーカー：スクウェア・エニックス）
ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊（機種：DS メーカー：ポケモン）
マリオパーティDS（機種：DS メーカー：任天堂）
モンスターハンターポータブル 2nd G（機種：PSP メーカー：カプコン）
龍が如く 見参！（機種：PS3 メーカー：セガ）
レイトン教授と悪魔の箱（機種：DS メーカー：レベルファイブ）
ワールドサッカーウイニングイレブン2008（機種：PS2、PS3、Xbox360 メーカー：KONAMI）
ベストセールス賞
Wii Fit（機種：Wii メーカー：任天堂）
グローバル賞 日本作品部門
はじめてのWii（機種：Wii メーカー：任天堂）
グローバル賞 海外作品部門
ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック（機種：PS2、PS3、Xbox360、Wii メーカー：アクティビジョン）
特別賞
コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア（機種PS3、Xbox360、DS メーカー：アクティビジョン）
△大賞を受賞した『Wii Fit』の宮本茂氏と『モンスターハンターポータブル 2nd G』の辻本良三氏。2007年を代表する2作！
【ファミ通の動画】日本ゲーム大賞2008 年間作品部門 発表授与式
