リュンポリス

先日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに遊びに行ってきました。ちょうど時期はハロウィン間近ということで、何やら色々な特別企画が始動していました。大して下調べせずに飛び込んだため、結構非効率的な回り方をしてしまいましたが、その特別企画も相まってかなり楽しむことができました。

USJは高校の修学旅行以来ですので、懐かしいという思いが第一に巻き起こりました。当時の記事を読んでみると、感慨深いものがあります。時というのはあっと言う間ですね。



◆ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター
さて、USJの最大の目玉と言えば、最近出来た『ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドュン・ジャーニー』でしょう。滅茶苦茶混むと散々脅されたので、入園と同時に真っ先にそこへと行きます。ハリーポッターエリアに入るのにも整理券が必要という、徹底された混雑対策までされています。

何とか整理券を確保し、いざ『ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター』へ！
イギリスのハリーポッタースタジオにも行ったことがあるので、ちょっとやそっとでは感動しないぞと思っていたのですが、なかなか素晴らしいエリアでした。ホグズミード村がきちんと再現されており、かのハリーポッタースタジオにも並ぶ感動が私を捉えました。まぁ、ハリーポッターに関しては超初心者なので、細かい部分は分かりませんが、ハリーポッターファンが興奮するぐらいの再現度はあるでしょう。

私としては、この雰囲気にゆっくり浸りたいと思っておりましたが、やはりアトラクションに乗るのが先決ということで、ホグズミード村をそそくさと後にしホグワーツ魔法学校へ。そこには3D＆ライド・アトラクションである『ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドュン・ジャーニー』へと続く長い列があり、なんと朝早いにも関わらず待ち時間は200分。度肝を抜かれました。

しかしここでこれを乗らねばUSJに来た半分の意味は消滅してしまうでしょう。仕方が無いので並ぶこととします。途中、マンドラゴラの栽培温室やホグワーツ魔法学校の広間があり、待ち時間を彩り豊かにしてくれます。200分という長丁場でしたが、体感では200分よりも圧倒的に早くアトラクションに乗ることができました。
というか、体感でもなく200分より短かったです。あまりにもあっさり乗ることができたので、時計を確認してみたら・・・一時間ちょいでした。混雑を牽制するために、大げさに待ち時間を喧伝しているのでしょうか？謎は深まるばかりです。


さて、お目当ての『ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドュン・ジャーニー』ですが、素晴らしいの一言に尽きます。ハリーと共に空を飛び、ハンガリーホーンテイルから逃げ惑い、最後はディメンターに襲われる・・・。動きが激しくて途中で酔いましたが、それを抜きにしてもエキサイティングな体験でした。バジリスクやヴォルデモートが出てくれれば尚良かったのですが笑　アラゴグは出てきたのに笑

アトラクションにも乗り、一息吐いたところでホグズミード村に帰還。バタービールと共に、世界観に浸ることができました。


◆エイリアンVSプレデター
こちらはハロウィン特別企画の期間限定アトラクションで、11月頃まで開催されている『エイリアンVSプレデター』です。当初はバイオハザードのアトラクションに行きたいと思っていたのですが、あまりの人気っぷりに瞬殺。速攻で整理券は無くなってしまいました。「ええい！こうなればエイリアンだ！」というわけでこのアトラクションに足早く突撃したわけです。

30分ほどですんなりと入れました。こちらもなかなかのクオリティで、まさに映画の中に入ったかのようでした。惜しむらくは、前列の客のせいで、大体次にどんなびっくり仕掛けが出てくるかネタバレしてしまったこと。前の客が大げさにビビり、なかなか進まないので、「ああ、次はいきなり何かが出てくるのね」と心構えできてしまいました。このおかげでホラー要素、というかびっくり要素が大激減してしまいました。

とはいえ、クオリティは極めて高く、置物も本当に細部までこだわった造形ですし、ゆっくりとその雰囲気に浸りたい衝動に駆られるほどの完成度の高さでした。お化け屋敷形式なのでそんなことはできない上に、早く行こうと急かされていたので充分に味わうことが不可能でしたが笑

しかし、突っ込みどころが一つ・・・。エイリアンの死体が壁の上にあり、その血液がしたたり落ちて壁やその下のドア全体が濡れているところがあったのですが・・・どう考えても溶けるでしょーが！！！壁とドアどろどろでしょーが！！！エイリアンの酸性の血って半端無い設定だったでしょーが！！！

・・・これだけです。笑　ラストにはエイリアン・クイーンもお見えになって大満足です。


◆貞子 ～呪われたアトラクション～
スパイダーマンやらバック・トュ・ザ・フューチャーやら、一通りアトラクションに乗り、夕暮れ時になってから行ったのがこのアトラクション。18時から開園という、期間限定かつ時刻限定のアトラクションで、ターミネーターの場所にて開催されます。

これ、結構面白い試みだと思いました。ターミネーターのアトラクションを借りてるので、セットは全てスカイネット風です。進行もターミネーターのアトラクション通りで、ゲートの前でお姉さんが色々ボケるのも同じです。「あれ？これって貞子だよね？」と頭にクエスチョンマークが付いたその時、スカイネットの宣伝PVが突然砂嵐となり、井戸の姿が！
待ってました！なるほど、スカイネットが貞子にハッキングされたという設定なんですね！これは、ターミネーターの素材を上手く活かし、ホラー風にアレンジしたアイデア勝負のアトラクションと言えるでしょう。貞子もホラーというよりはSFだった気がするので（呪いのビデオは、網膜にウィルスを投射するテクノロジーだったということが原作で明かされます。うろ覚えですが）、世界観の親和性もありますしね笑

さて、館内に入場してみると、やはりスクリーンに異常が起こり、呪いのビデオ映像の後に壇上に貞子が現れます。その間にも、観客の中に紛れ込んでいたサクラが発狂するという演出があり、館内の恐怖はピークに。私は後方の最前列に座っていたので、前方の最前列の方でパフォーマンスしている貞子からは遠く、「なんかやってんなー」くらいに思ってました。

すると、館内が真っ暗になり、次には私の目の前にいきなり貞子が出てきます。「え、俺！？」と思ながらも、貞子は私の前で黒い髪を唸らせながら脅しにかかります。

これには怖いというよりも感動ですよ。遥か前方で起こっていたことが、すぐに身近に起こる。まさに大学に行く途中にロバート・ダウニーJrを見かけたかのような衝撃。家でゴロゴロしてたら突然ジェイソン・ステイサムが宅配便を届けに来てくれたかのような感激。これぞまさにサプライズ！貞子と言えば、日本のホラー界におけるアイアンマン的立ち位置の女性です。それが目の前に、ピンポイントで私の目の前に・・・！！！

まぁ、そこまで貞子ファンなわけでもないのですが、この演出の斬新さと私の運の良さに感動してしまいました。笑
で、感動の出会いもすぐに終わり、再び照明は落ち、今度はもっと後ろの方に出没した模様。と思いきや前に戻ったり、右端行ったり、左端行ったり・・・。新しい恐怖演出ですね。全員参加型ということでしょう。「自分の方に来るかも・・・」という恐怖感が全員を襲ったことでしょう。初っ端いきなりやられた私としては、最早二度目な無いだろうということで高見の見物でしたが。笑

それで、一通り貞子のびっくり出没祭が終わった後に、映像でビビらせて終了となりました。なかなか斬新なアトラクションでした。私としては極めて感動的なアトラクションでありましたが、近くに座っていた高校生カップルの彼女さんがビビり過ぎて泣き出してたので、これが彼氏に可愛さアピールをしているのでなければ、かなり怖いアトラクションだったのでしょう。


◆ストリート・ゾンビ
これはアトラクションではなく、園内にゾンビのコスプレをしたパフォーマーたちが徘徊し、襲ってくるという一種のイベントで、貞子のアトラクション後くらいにゾンビの数が急増していました。

貞子後に『エルム街の悪夢』に行こうとしたのですが、100分待ちもあり、お腹も空いてきたし疲れも出てきたので、もう帰ろうかという話になりました。これが『フレディVSジェイソン』だったら連れを説得してでも乗ったのですが、フレディだけじゃねぇ・・・。

というわけで、帰り道にストリート・ゾンビ共の行進にぶち当たったわけです。ゾンビのコスプレは、クオリティの高い方と低い方が混在していました。

これ、何が怖いかっていうと、ゾンビから逃げてくる女性が猛スピードで突っ切ってくるのが怖いんです。女性としては必死なのでしょうが、こっちからすると不規則に突っ込んでくるカリュドンの猪ですよ。それで何度か衝突しそうになりました。

ゾンビもゾンビで、怖がってる人を襲う方が楽しいからでしょうが、その女性たちを追いかけ回します。すると余計にカリュドンの猪化しちゃうんですよねぇ。ゾンビの数をもうちょい減らしてほしかった。笑

更に、私の連れもなかなか恐がり、事ある度に私を盾にしてゾンビから身を守ろうとします。私は怖がっていなかったので、ゾンビは回り込もうとします。ゾンビの動きに合わせ、連れは私を突き出して回避しようとします・・・。もはや駒のようにぐるんぐるんですよ。笑



というわけで、ストリート・ゾンビをなんとか抜け、お土産を購入して帰還しました。バイオハザードのアトラクションには参加することができませんでしたが、ハリーポッターやエイリアンVSプレデター、貞子が楽しかったので、満足です！その他にも定番どころは押さえることができましたしね！

ストリート・ゾンビ含め、ハロウィン中のUSJは色々な企画で盛り沢山ですので、ハロウィンを全力で楽しみたい方は、是非とも期間中に入園することをオススメします！