テーマ:猫のいる生活(138427)
カテゴリ:多頭飼いならでは
半狂乱であった。
今夜は「いらんことしぃ」に次々電話がかかったかと思うと、電話器ごと「いらんことしぃ」は庭へ出て行った。 電話の相手は実弟だったり、車屋だったりしたらしいが、私には話さぬので話し口調から「だろう」と推測するだけである。 私は午後からリキの経過観察と共に自分のペインクリニックへ行ったが、頭痛は一時的に軽くなったものの夕方からまた酷くなり、吐き気が治まらぬので食後は便器とお友達になっていた。 どうやら雨天の高速道が効いたらしい。 重度の肩凝りである。 そんな最中の出来事である。 冒頭へ戻ろう。 トイレから出てきた私は早速、庭へ面している掃き出し窓が10センチほど開いているのを見つけた。 サッシを開け、人陰のあるほうに向かって私は叫ぶ。 「開いてるじゃないっ!!」 実際は岡山弁である。 故に言葉は男言葉の様にキツイ。 「閉めて出たよ。」と暗闇から返事だけが返ってきたが、ならば開けたのは誰だ!?と言う話である。 サッシを開けるのはソクラテスとかあちゃん、サリーの3匹だけだが、誰が出たのか複数出て行ったのか目撃者が居ない為さっぱり分からない。 周囲を見回せばフクとラッキーを確認。 すかさず2階に駆け上がり点呼。 居ない。 居ないのは3匹、いや2匹か? モモ一家4匹OK。 ソクラテスOK。 カーテン裏のサブ確認。 嬢チェック! デカイおチビさんたち専用の猫舎のドアも閉まったままだ。 確率的にはかあちゃんが出た確立が高い。 他に出た奴は誰だ!? ベッドのマットレスを跳ね除け、カーテンを開けまくり、上の隙間から下の物陰まで、くまなく探す。 私のタダならぬ形相と立ち振る舞いに怯えた猫達は、まるでクモの子を散らしたようにシニア用猫舎へ入っていった。 かあちゃんは程なくして「いらんことしぃ」が連れて上がってきた。 脱走していたのはかあちゃんだった。 後は誰だ? サリーはどうした!? サリーが居ないぞ!!! 常々、かあちゃんはサッシを開ける常習犯であるので「要注意!!!!!」と言っているにもかかわらず何度目だろうか。 頭痛と吐き気が引き金となり、平素のストレスが一気に爆発した。 私が通った後にはカーテンは落ち、物は散乱し、まるで竜巻が通り過ぎたかのようである。 二階から駆け下りた音に驚いたサリーが玄関方向から出てきた。 い、居た~。 居たよぉ。。。 力が抜け、ほっとしたのも束の間。 「話シカケテモ触ッテモ殺ス」オーラが全開で出ていたのだろう。と思う。 猫達をなだめた後、黙々と洗物を済ませて私が風呂へ入っている間に、奴は寝室へ引き篭もった。 奴が猫を脱走させる度、私が隣家のベランダの床下をクモの巣だらけになりながら這いつくばって懐中電灯片手に必死で探しているのを何度も目の当たりにしているので、今更弁明の余地も無い。 完全室内飼い、それも多頭の家で開放厳禁の掟破りは重罪なのである。 特に黒猫を夜に出すことがどう言う意味を持つのか。 賢明なお方ならお解りだろう。 何かあっても無くっても。 離婚届にサインしようと固く誓ってしまった夜だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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