5月。
黒猫のナナ(11歳)は乳腺癌の診断を受けた。
兄弟のリキ(左)と
保護した生後3ヶ月当時は猫風邪で、特に目ヤニが酷く、完治するまで約半年以上がかかり、結局避妊手術ができたのは彼女が1歳を過ぎてからだった。
方や14歳で逝った「ふく」も乳腺癌だったのだが、その特異な体型から避妊手術をすることは困難とされた。
どちらも避妊手術のタイミングを逃した2匹が奇しくも同じ病になろうとは、、、飼主として複雑な心境である。
出産経験の無い、避妊手術が遅い雌の乳腺癌になる確率は、適正な時期に手術を受ける、或いは出産経験のある猫よりも高いと何かで読んだが、我が家の場合は100%となってしまった。
我が家が長らくお世話になっていた獣医師が昨年逝去して以降は猫専門病院のお世話になっているのだが、当ニャンのメンタルを踏まえ彼女の場合は温存とした。
結果的にこのクリスマスを共に過ごすのは難しいと思う。
寂しさの反面、彼女と一緒に過ごした十余年は、それに勝る掛け替えのない期間であった。
ナナ、ありがとう。
今は彼女の旅立ちの時を、共に静かに迎えるだけである。