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カテゴリ:職場の教養
10月24日(水) 親切のさざ波
サラリーマンのTさんが、東北のある地方に出張した時のことです。 目的地は、新幹線で東京から約二時間、それから在来線に乗り換えて約一時間のところです。しかし、途中の駅で事故が起こり、電車が止まってしまいました。 在来線以外は車しか交通手段のない土地だけに、Tさんは止まった電車で右往左往。どうしようもないことですが、多少イライラしていました。しかし、土地の乗客たちは不平不満を言うわけでもなく、淡々と黙して静かに待っています。その空気になじむにつれて、Tさんの心も不思議と静まっていきました。 運行再開は約二時間後。立ちっぱなしの乗客も疲れ気味でしたが、途中の駅で乗り込む高齢の乗客に、席を譲ったり譲られたりという行為が、ごく自然に行なわれていました。Tさんは、その土地の人々の言わず語らずの優しさと、挙措の見事さ、地域の文化を見た思いで、ささやかな感動を味わいました。 人の思いは伝染します。世代を超えたその積み重ねが、その土地の地域性となるのでしょう。私たちの会社も、良き「企業性」を持った職場にしたいものです。 今日の心がけ●誇れる文化を育みましょう 職場の教養は社団法人倫理研究所の月刊誌です。 この文章入力は弊社O君が指のトレーニングのために6年ぐらい前から毎日こつこつやってくれている作業です。障がいを持つO君の作品の発表の場として、あたたかく見ていただければ幸いです。 職場の教養をあらかじめ読んで朝礼に備える方のために、職場の教養を毎月1日にまとめて掲載しておきます。 左のカレンダーから1日をクリックしてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年10月24日 04時37分19秒
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