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カテゴリ:職場の教養
3月29日(日) 父の服
Kさんは、ことあるごとに、妻の父の服を着ています。十年前に亡くなった父が身につけていたスーツやコート、ワイシャツなどのほとんどを、遺品として受け継いだものです。 Kさん以外にも、親類は何人かいたのですが、体にほどよく合う人がいないからでした。父の服は型の古いものもあり、あまりうれしいわけではありませんでしたが、ある日遺品のスーツを着て、妻の実家を訪れました。 その時、スーツ姿のKさんを見た母が、声を上げて泣き出したのです。Kさんは、涙を流しながら喜んでいる母を見て、<体形がほぼ同じだから、お父さんを思い出したのだろう>と、胸が詰まったそうです。 それ以来Kさんは、母に会う際には、父の服を着るようにしています。これをきっかけに、ギクシャクすることのあった母との仲もよくなり、心から「お母さん」と呼べるようになりました。そんな二人を、妻も喜んで見守っています。 「父の服のお蔭で、家庭も仕事も順調です」と、感謝しているKさんです。 今日の心がけ●家族に感謝しましょう 職場の教養は社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は社団法人倫理研究所にあります。 掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。 こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になっています。 著作権に問題があるかもしれないと感じないわけではありませんが、 倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。 以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いにはご配慮をお願いします。 職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。 毎月20日を過ぎたら翌月分を20日に取りまとめます。新しい月になったら20日掲載分は削除します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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