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カテゴリ:職場の教養
3月21日(土) 言葉の使い分け
民俗学者の神崎宣武氏は、言葉の豊かさは感性の豊かさでもあるといいます。日本人の四季感を鈍らせた要因の一つに、日常の食事用語の混乱を挙げています。 たとえば漬物は、古語でいうと、「新香」と「古香」の二つの意味がありました。新香とは、浅漬けのことで、野菜の新鮮な味を残すものを指しました。お客様をもてなすために時々漬けた、ハレ(特別な日)の漬物を示す言葉でした。 古香は、たくあんに代表される保存用の漬物です。一年にわたって小出しに食すヶ(日常)の副菜でした。今では、たくあんをお新香と呼ぶ人が多いようです。 ハレの主食が御飯、ヶの主食が飯(糅飯という少量の米に雑穀や根菜を炊きこんだもの)でした。また、汁ではハレの汁が吸い物やおすましで、ヶの汁は実汁食(具だくさんの味噌汁)で、御を冠して呼ぶことはないといいます。 御が頭につくのは、ハレの料理で、かつての日本人は、言葉の使い分けができていたそうです。時代とともに、使われ方が変わった言葉がありますが、本来とは違う意味で理解されている言葉も多いようです。 今日の心がけ●言葉を見つめ直しましょう 職場の教養は社団法人倫理研究所の月刊誌です。 朝礼に利用するととっても効果が高いと思います。 書店では売っていません。倫理法人会に入会すると毎月30冊もらえます。 職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年03月21日 05時25分15秒
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