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カテゴリ:学び
日創研福山経営研究会3月例会
テーマ「世界恐慌の時代をどう生きるか」 芳村 思風 氏 講演録 その2 みなさまこんばんは芳村思風です。 今日は現状の恐慌といわれている状況ですから、その中をどう生きるかというテーマで話します。 こんにちの激変はアメリカのサブプライムローンが発端です。 金融の問題から実体経済まで大きな影響がでています。資本主義経済が終わりであると言えます。 時代の大転換の時です。 ☆ 時代の大転換 今日の激動は、欧米中心の文化がアジアに移ってきているのです。アジアが発展することで世界が 超大国といわれてきたアメリカが、今度は助けを求める時代になっています。 対立を原理にした時代から調和を原理にした時代になっていきます。 協力をしながらあらゆる問題を処理する時代になっています。 東西の冷戦から共生の時代になるわけです。G7とか、G20などという体制ができています。世界のあり方そのものががらっと変わっています。一変している感じがします。 理性を原理としたものから、感性の愛を原理にという流れになっています。 ☆ 経済の行き詰まり だけど、今の金融大恐慌は、経済の行き詰まりです。100年に一度のものだといわれていますが、20世紀の初頭には第一次世界大戦、大恐慌、第二次世界大戦、戦後の混乱の中で40年の大不況がありました。石油ショックもありました。そういう事をふり返ってみると、そもそも時代は常に大激変しながら発展成長するものだと思います。これぐらいのものは大したことがないという風に見ることも出来ます。当然のことと受け止めることもできます。 20世紀は多くの激動激変があったのです。もともと何もなかったら、人間の命は鍛えられない、磨かれないのです。だからこそ真剣に取り組めて新しいことができるのです。そして新たな時代ができるのです。歴史ができるのです。新しい製品も出来るものです。 ☆ 不況良し 松下幸之助さんは好況良し、不況また良しとおっしゃいました。 命が磨かれ能力が磨かれ、革新的な考え方によってあらたな時代ができるのです。不況時こそ大きく発展できるものなのです。ことがうまく行かなくなってから、考えるようになるわけです。 ともかくそう考えると今はチャンスだと思うべきだという状況です。特に日本の経済を考えると、欧米は厚みがないです。貯蓄がないのです。ちょっとした不況で苦境になります。 日本は貯蓄の厚みがあるので、経済の底が硬いのです。 もちろん、職をなくして困っておられる方は多いですが、欧米ほどの深刻さはありません。 欧米の成長はマイナス成長が多いですが、破綻する国もあるでしょう。 アジアは、成長率が衰えましたが、マイナスにはならないでしょう。 ☆ 問題は必要 これからはアジアが世界を支えます。今日の問題にどう臨んで行ったら良いかをお話します。 そもそも問題は、人間や会社を成長させる為に必要です。問題がないことを望んではいけません。 犯罪や事故すら社会を発展させるのです。 もう2度とあってはならないという事故や犯罪があるから、気付きが生まれ、時代を進化させていけるのです。問題や悩みは自分を成長させるものです。 死にたくなるほどの悩みが大事なのです。問題は恐れてはいけません。 出てきてくれている現象だと受け止めることが必要です。 ☆ 命の進化 命は与えられたものです。宇宙が命を進化させてました。環境を変えて全生物が死滅するほどの課題を宇宙は与えられます。そうして生物は進化しました。環境の激変は、母なる宇宙が愛の試練をあたえているというとらえることができます。 ガラパゴス諸島は生きている化石と言われます。環境が変化しないから進化していない証拠です。 宇宙は人類を進化させる為の愛として環境の激変を与えてくれています。 ☆ 問題とは何か 問題は成長させてくれるもの問題を恐れてはいけません。問題が出てこない事を願ってはいけません。 悩みのない人生を願ってはいけません。悩みの無い人生では幸せになれないからです。 人間は不完全だから悩みも問題もなくなりません。 どんなに幸せそうな家庭でもひとつぐらいは深刻な悩みを抱えているものです。 誰にでもこれだけが片付いたらという問題があるのです。深刻な問題を抱えているものです。 問題がないと思っている人は、問題があるのに見えていない常態です。これが一番あぶない危険な状態です。そういう人の幸せはあっという間に崩れます。 ☆ 感謝 自分の幸せの影には多くの努力がある事を知るべきです。 感謝する気持ちがないと健全ではありません。 良い会社でも、ねぎらいと感謝がないと会社には明るさも希望もありません。 ☆ 今日の問題の本質 バブルの時は問題が見えていなかったから大きなつまずきに巻き込まれました。常に激変だと思っていることが正常なのです。問題があることが普通です。 今の激動は、これまでの激動と質が違います。いままでの激変は、資本主義経済の発展過程において、時代を発展させる為の問題でした。 今日の問題は近代を終わらせるための問題です。今日の金融大恐慌はアメリカの衰退を伴います。 だから激変には違いありませんが、その質が違います。実は100年に一度などといわれていますが、本当は400年、500年に一回の激変なのです。 ☆ 何のために生まれてきたか。 人間は歴史を作るために生まれてきました。なぜそう言えるかというと、生まれたということは過去の人間の2人分の人生をもらって生まれました。二人分の遺伝子を持っています。つまり子供は常に親を超える可能性を持っています。より素晴らしいものを生み出す力をもっています。それが歴史の事実です。 前の世代の二人分の可能性をもらって生まれますから、過去の人間を越えられます。 命は有機体ですから、相乗効果として湧いてくるから過去になかった新しいものが生まれるのです。これをピンクレディシンドロームといいます。(会場爆笑) ピンクレディの二人は相乗効果でUFOが生まれました。誰もやったことがない事を生み出すことができるのです。 生まれた以上、過去の人間がやったことがない事をやって死んでいかなくてはならないのです。 そのためにも問題が必要なのです。 ☆ 問題解決の使命 問題はその時代の人に解決をさせてくれます。使命を与えてくれます。やるべき事を教えてくれるわけです。みんながそういう力を与えられていますが、それは潜在能力として与えられています。 潜在能力は遺伝子として染色体に埋め込まれています。 ☆ 解決の方法 遺伝子に組み込まれた潜在能力を使って解決する方法は、どうしたら出てくるのですしょうか? 潜在能力を顕現させるためには、どうすればよいのか? 大事なことは、今時分が持っている自分もって方法では万策つきたと思うとき、それでも何とかしようとしたら、命に潜在する力がでてきます。 知恵が湧いてくるのは、潜在能力が湧出するのです。 そういう人間になろうと思ったら、どういうことをセントバーナード(?会場爆笑) 今自分の持っている能力でどうしようもないことをあきらめないことです。理性で解決できないのは問題ではありません。悩みともいえません。理性能力でなんともならないときこそチャンスです。 万策つきたと思ったときにそこからです。そこであきらめたら平凡な人間で終わります。 それからが大事です。このままで終わらんぞというのが大事です。不可能を可能にするのはそこからです。命から湧いてくるものを使っていくのが、不可能を可能にすることです。プロジェクトXとなるわけです。成功した人は問題を乗り越え続けた人です。 ☆ 寝てても死なない 問題を乗り越えられなかった人は平凡な人生に終わります。 どうして、何とかしたいと思ったときに潜在能力がでてくるのか? 寝てても死なないのは、自分は寝ていても宇宙の摂理が働いて支えられ生かされているからです。 その命をいただいて生きているわけです。愛の力が働いているのです。 どうしようもないと思ったときには、命を生かす愛の力が刺激されています。 苦しむめば苦しむほど、命を生かす力が生まれます。これは事実です。 苦しめば苦しむほど、母なる生命が救おうと愛の力を命に与えてくれるのです。 私達は自分の持っている能力を1割ほどしか使っていません。9割は使わないまま死んでしまっているのです。 人類の歴史はまだまだです。命に与えられているものを使い果たしたらそこで人類は滅亡するのです。 いろいろ怖い予言がありますが、そういう意味では人類の滅亡はまだまだ先です。 ☆ 潜在能力が現れる瞬間 理性能力が役に立たなくなった時、初めて宇宙から与えられた潜在能力が表に出てきます。 命から湧いてきた潜在能力に気づいた時、そこからが本当のあなたの人生の始まりです。 その時代に他の人が生きてきた事を寄せ集めて生きている人生では、自分の人生とは言えません。 今の時代だからこそ、今問題が出てくるのです。その問題を乗り越えさせることによって、成長が あるのです。答えのない問題はありません。 どんな難関があっても答えが出るまで、挑戦を止めてはいけません。 ☆ 命から湧いてくる欲求に応えること したいことがない人生は、自分の人生ではありません。人に与えられた人生です。他人に与えられた人生は奴隷の人生です。自分の命から湧いてきた欲求で生きることこそ、自分の人生です。 ☆ 家畜の人生 会社に行くと自分のしたくない仕事をやるということがあります。与えられた仕事を意味無くこなすだけなら動物でもやります。家畜の人生です。 でもその仕事を俺の仕事だと思ってやると自分の仕事に成ります。 他人から命令されても、自分もやるべきだと思った瞬間からちゃんと自分の仕事になるわけです。 上司が部下に与える時には、何故この仕事を与えるのかちゃんと説明して与えることが大事です。 それが個性の時代です。愛と対話とパートナーシップです。 それが仕事の与え方であり、してもらい方です。 ☆ 支配と命令と管理 これからは、感性型の経営を目指さなくてはいけません。 何故あなたにこの仕事を頼むのか、どうしてあなたなのかを明確にして指示を与えなくてはいけません。 問題には答えが必ずあるものです。何度も挑戦することで応えに近づきます。あきらめなかった人だけが、答えに到達するものです。何度も失敗しなくては答えに近づかないのです。 その3に続く その3は こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2009年04月29日 10時47分13秒
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