お嫁に行きます！

またもや私の大好きな、宮本輝作品を読みました。しばらく読書から離れていたせいでしょうね、ほとんど読んだと思っていた宮本輝の本、図書館で何冊か見つけた中の1作品です。

　

出だしは、いつもの宮本作品で、ほのかにロマンチックなエピソードと共に、とても丁寧に人物描写がされており、いろいろな登場人物が絡み合って魅力的なストーリーが続いていたのですが、結果的に全て描ききれていないというか、未解決の話題が多く残ってしまっていたような感じがして残念でした

その後の、留美子と俊国のことも気になるし、上原桂二郎のや彼を取り巻く人々のその後・・・。そう、話の途中で終わってしまったような気がしたのでした・・・。

でもいつもの様に、たくさんの魅力的な登場人物を通して伝えられるメッセージは心にしみわたり、読み進めながら心が洗われていく私がいたのでした

彼の作品はどれを読んでも、美しい日本語で、美しい人々が描かれています。一度、宮本輝ワールドにはまると、他の小説が稚拙なものに感じてしまって、読めなくなってしまうほどです。ちょっと大げさかな