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カテゴリ:人生
タマネギの皮をむくように少しずつ裸になって行く。
生まれ出る前から今日までに抱えて来た痛み。奥深くしまい込んでいた痛み。 母親の体内でのんびりと生きていた9ヶ月。 生まれでる事で全く違った世界で生きなければ行けない事への不安。 恋愛、人間関係、仕事、学校、日常の中で持たらされた悲しみや痛み。 それらを一枚ずつはがして心を裸にして行く。 なくなった人たちは次の瞬間にはどこかで生まれ変わっているのだとか。 生まれ変わった事で 全く新しい生の選択ができるので それは良い事なのだろうと思う。 命は続くから 心を裸にする事でもう一度 胎内回帰。生まれ変わりの作業。 毎年 秋になると自分が死んで行くような気がしてた20代の頃。 それは新しい誕生のために。死は色んなつながりを切り離して行くから。 悲しむ事は何もない。それはただ肉体の消滅。心は永遠に続く。 心はどこかで別の肉体を獲得し既に生き始めている。 習慣に基づいて生きてしまっている毎日。それは心が求めている事ではなく,単なる習慣で 意味をなさない。毎日,毎日が新しい一日,一瞬一瞬が変化の連続。 それを見つめながら,タマネギの皮をむくようにひとつひとつ悲しみを解き放つ。 悲しみは涙となって海へと帰る。 そしてむき終わったとき そこには何も残らない。その残らない状態までむき続けて行きたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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