Hale Mahina

　窓から朝日が差し込む。部屋の空気が暖められて行くのを感じながら　今日もよい一日
の始まりだねと思う。
ピンクのプルメリアと　青い空と　緑色のヤシの葉がきれいな色のハーモニーを織りなす。
２羽の小鳥が木陰で毛づくろいを始め窓の内側から見つめてる私も実は外の空間の一部で
ある事にふと気付く。地球という同じ空間の中で呼吸をし大気や水を分け合いながら
ひとつの惑星で生きている。先日のクラスでイルカとともに行われるヒーリングの話が
出たとき　感じる事より、考え、言葉で解釈していくタイプの友人が先生に『じゃあ、
イルカの脳のどの部分と人間の脳のどの部分が発達に関して比較されますか？』と聞いた。
今回のテーマからはかなり外れた話題だっただけに　先生も情報を準備していたわけでは
なかったので答えなかった。私は心の中で　人間が言葉による解釈を執拗に求めて納得に
向かうけれど　イルカの世界にはイルカの世界のコミュニケションシステムがあるはずで
イルカの側、イルカの住む環境の側に立って考え感じない限り、生態的な違いは比較でき
ても,言葉で表現しない部分はどうして答えが出せようと思った。
人間は脳を重視しがちだ。あたかもそこが指令センターであるかのごとくそして身体は
その指令を受けて動くもののごとくに生きている。
確かに神経から伝わった感覚や情報は脳で処理され身体の各器官，あるいは筋肉などに
送られることで思考から行動へと処理される。
ただそれも可能性のほんの一部でしかない。
忘れては行けない事は　心が叫びたくなったり、心が痛くて涙があふれたり、誰かの言葉
や行為によって心が暖められたりする感覚を私たちは持っているという事。
つまり目に見える神経器官というのは皮膚の下に広がっているが　目に見えない神経器官
は身体の外側を覆っているであろう確信が常に私の中にある。
それが全体であり　そこからさらに放射状に広がるエネルギー体は自分を取り巻く全ての
環境たちと解け合うように存在しているのではなかな？と何となく思った。