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カテゴリ:人生
昨夜ベッドにはいって、なんだかふと昔 母が看病してくれた時の事を思い出していた。
確か私は小学校の低学年で 風邪を引いたのか熱が高かった。 その時代にありがちな夫婦共稼ぎで 母は熱のある私のおでこに冷やしたタオルを載せて 寝てるように言いつけ仕事に行った。病気なのにそばにいないんだとは思わなかった。 父と母が仕事で家にいない事は当たり前だったし 農家もやっていたので彼らがとても 忙しいのはわかっていたからとにかく寝てる事にした。 誰かが部屋に入って来て おでこのタオルを取ったので目が覚めた。母だった。 母は満面の笑顔で下がった下がったと言って笑っていた。太陽のようだった。 そして母は台所に言って夕飯にはまだ早いのに卵おじやを作ってくれた。 病気はすぐに飛んで行った。 なぜこんな事を思い出したのかって?人間の免疫システムについて考えていた。 しょっちゅう病気する人,病気になると立ち直りの遅い人 あるいは早い人の差は どこから来るのかと考えていた。子供なら両親の病気に対する対応が 子供の免疫力にも 影響するのではないかとふと思ったから。 私の母は太陽のよう。笑ってない日を思い出す事は難しい。太陽がいつもあかるく 照らすように、そして暖かさを感じさせるように母もそのものだった。 (たぶん今もそう,しばらくあってないけど) おなかが痛いとか 頭が痛いとか言うと ”あら~ 癌なんじゃないの~?あっはっはっは” と笑い飛ばす。子供の私はえ~癌?そんなわけないじゃんと思い始めるから痛い所が 痛くなくなる。全ての子供にこの手が使えるわけではないが 笑い飛ばす母の勢いには 私どころか病気も痛みも圧倒されて その気がなくなる。 実際私は丈夫な子供ではなかった。今とは正反対。何か特別に努力した事と言えば 食生活を自分が管理する事になっただけ。 母は100%ポジティブだった。痛いの?かわいそうね。と言う感覚では対応しなかった。 痛いの?あらあら大変どうしましょうか?と言いつつも笑っている。 その笑顔の裏には大変だけど全然大丈夫なのよと言う言葉が隠されていたのではと ふと思う。そういうポジティブな思考が私の免疫力を高めた? はっきりと証明できるわけではないのだけど お子さんをお持ちの方にはそれを知る 機会がありますね。 自分の両親、父の両親,そして父の事、長い人生 口には出さなくても泣きたくなる事も あったと思う。 そして子供まで寄りかかってくる。 でもあかるく健やかに 母は母という人生を全うしているなと思った。 母という存在は100%愛にあふれているとつくずく思う2005年の終わり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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