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カテゴリ:人生
私にはここハワイよりも愛する場所がある。そもそもハワイに来たのはこの土地に
見せられたとかそういう事ではない。波を求めて西から東へと移動していた私には ハワイという島は 通過点でしかなかったし,あるいはどこかハードな場所に波乗りに 行く前のトレーニング地でしかなかった。今、住んでるのは結婚という前歴から仕事など のベースがここにあるからに過ぎない。私には忘れられない場所がある。 最近のサーフィンムービーなどでも撮影が増えた場所、スリランカ。昔はセイロンと いう名前で親しまれていた。紅茶の国と言えばもう少しわかりやすいかも。 とにかく私には波長が合う国だった。10年間 日本が冬になる時期に毎年通い続けた。 スパイスの香りと紅茶の香りがただようこの島は 本当は豊かなのではないかな?と思う。 島のほとんどの人がその調合の仕方や効能を家族代々にわたって知らされるから 持ってる知識の質もとても豊かなのではないだろうかと思う。 あれはサーフィンムービー”イマジン”の撮影でバハからクリスチャンがこの島に来たとき。 彼はもって来たTシャツやアロハシャツをビーチの砂で洗い始めた。 海水で濡らしたシャツをぬれた砂浜に広げ,ぬれた砂をつかんでその上に投げつける。 そして手のひらでごしごしと砂を上を擦るだけ。 後はまた海水ですすいで絞り 干すだけ。これが不思議な事に乾いた後で石けんの 匂いがする。自分でも試した。きっと前回洗った洗剤の匂いが残っているに違いないと 何度か試したが乾くとやはり石けんの匂いがした。 朝は早起き,暑くなる午後には読書か昼寝。波乗りするだけで行ってたから仕事といっても 自分で自炊するとき以外は 部屋の掃除や洗濯が日常の仕事。後は波乗り、波乗り、波乗り。 ハワイへ来てもうすぐ5年になる。それでも牛が列車に轢かれたりするあの国が懐かしい。 牛が道ばたの草を食み、ヤギが家の外壁の張り紙にかじりつき 家畜と人とが同じ空間で 生活している国。地べたにしゃがんで料理の下準備をしていると大トカゲが横に立っていた 事もあった。雨が降ると全ての動きが止まる。雨が止むと同時に人々はまた動き出す。 灯油によるランプが電気よりも一般的な村に住んでいた。今一番帰りたい場所はそこかも 知れないな~と思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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