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カテゴリ:人生
先日 インターンの指導のため まだ学生のアビちゃんからマッサージを受ける。
ある意味テストのようなものだから緊張するのもわかるしそれは手や動きから 伝わってくる。あえて心に残ったものは 何もなかった。残念ながら。 それで 書類は後日ファイルにコピーを入れておくので見ておいて下さいとだけ 言い残して帰ってもらった。 今日オフィスに行くと事務局長が『アビちゃん自分の全力発揮できなかって落ち込んでたよ。 ライセンスセラピストをマッサージするのはやっぱり緊張したみたい。』と言われた。 本人に技術的には問題なかったと伝えておいてと言ってオフィスを後にする。 と,クラスに行くアビちゃんを発見。クラスルームへと追いかける。 『コピーはファイルの中にあるから見ておいて。』と私。 『あれは自分のベストじゃなかったんだけど。ダメだった。どうしてだか いつものようにできなかった。』とアビちゃん 悲しそう。 『ライセンス取ったわけじゃないから まだ完全じゃなくてもいいよ。そんで ベストじゃなくても気にしない事。だってクライアントが閉じてる人だったら アビちゃんどんなにベスト尽くしてもそれは伝わらないかも知れないでしょ。 その時はどう説明するの?』 彼は心が軽くなったのか笑顔を取り戻す。きっと一晩眠れなかったんだろうな~。 みんなそういう時を経て成長していくんだね。 『今度はテストなしで予約するから,もう一回マッサージしてね』と言って ハグして別れた。 ベストかどうか完璧だったかどうかは 後でついてくる。今大事なのは無心になる事。 自分はこうしたいとか、そんな事は問題じゃない。無心になる。そこに流れ込む。 誰かが仕事を始める。それが癒しにつながっていく。そこには誰のエゴも存在しない。 愛あるのみ。 妊婦さんを一日中支える足。機内の掃除をするおじさんの手。デスクワークをする人の 首。その疲れた所に愛を注ぎ込む。壊れたハートに愛を注ぎ込む。 癒し癒され人は成長していく。 内気なコリンは学校に来るのが嫌になって休んでた。 久しぶりに登校した彼が最初にマッサージする事になったのはこの私。 彼の事情は何も知らずにマッサージを受ける。 不思議。手の動きが何かを探し当てていく。いつの間にか頭が真っ白でたぶん いびきかいて寝てた。 目覚めると身体全身が軽い。痛みが消えて 自分がまっさらになっているのがわかる。 よくやったよくやった。でかいコリンくんにハグ。私の足は宙から浮いた。 流れてる。素晴らしい。事務局長にメールする。『またまた素晴らしいインターンに 出会いました。是非彼の仕事を評価してあげて下さい。 彼には一般の生徒がこなすルーティンは難しいものかもしれませんが 自分の技術を既に 習得しつつあると思います。その技術はリラクゼーションだけでなく 痛みを伴う局部への トリートメントを可能にします。是非ほめてやって下さい。』 すると事務局長、彼、学校を辞めるかもと思った。クリニックでの練習も2週間 休んでいたとか。 自分からあふれてくるものは他の人とは違ったりする。 学校には一定の指導基準が存在するからそこで苦しくなったのだな~と思う。 こんなにいい仕事をするのだから 思い直して来てくれるといいな~と思う。 たくさんの素晴らしい指導者が揃っているここでさえ つまずく人はつまずく。 自分の心の弱さ,あるいは無知から、あるいは違いを認めてもらえないかも?という不安。 でもそれを乗り越えていくのは自分。ラッキーにも私に出会うとほめてもらえる事もあるし あるいはダメな所はダメと言われてまた落ち込む事にも。 でも乗り越えて成長していく。少しずつ自信をつけて一人前になっていく。 そういう彼らを 大丈夫なんだと愛を込めて抱きしめていきたい。 それもまた自身の成長だとふと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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