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カテゴリ:人生
夜 死んだように眠りにつき、朝 生まれるように 目覚めてた。
昨日の事すら忘れて目覚めるからぼけて来たと思ってた。 でもそれは ぼけのせいではなくて毎日が新しい日だっただけと気付いたのは 20代の初め。 高校をやめたのは16のとき。他人のルールで生きるのがほとほと嫌になった。 世間体と 体裁の世界。そういう世界で定年待って暮らす大人たちの死んだ目は 魅力ないどころか 毎日見るのも嫌だった。 人生選べる、人生変えれる、そう言ってみた所で 周囲は”でもきっと決まってるから”と それもまた選択かも? 旅に出た。自分の命の意味を探す旅。 通勤電車に揺られる日々。加速して行く都市の生活の中で 自分がつながる速度も加速 して行く。どんどん早くなりついには遠心力の外に出る。 人はやっぱり孤独じゃないのかな? また旅に出た。他人の言葉の届かない場所。 来る日も来る日も波を追いかける。同じ波は2つとない。水の感触。 チューブに包まれる感触。重力からの解放。 世界の波はどんなだろう? そして旅に出る。 5月のコーンウォール。3月のモルジブ。 12月のメキシコ。7月のゴールドコースト。 遠く、もっと遠く。 その土地のものを食べ、その土地の言葉を話す。その土地に染まって行く。 時が来て移動して行く。北から南へ東から西へ、 夏から夏へと。 そんな旅の生活もそろそろ終わりかと、常夏の島へ腰を下ろす。 けれどもそれはまた ただ単に新しいページの始まり。 相変わらず旅は続く。見慣れた顔の人々の間で。いつもと変わらぬ道を通りながら 心は命の意味を探している。 ”失うために、私たちは与えられた。だからしがみつく事は何もない。 ただ解き放つだけ。解き放って自由になる。そこから何かが始まる” こんな言葉がふと胸に飛び込む。 12月21日。午前0時2分。ハワイ オアフ島。 波の音が地響きを思わせる 夜の中で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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