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Hale Mahina

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2005年12月23日
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カテゴリ:人生
 ワイメアヴァレーのフルムーンウォークに参加する時の事 ある友人を誘った。
その人は『行かない。 満月はきっと明日の朝刊で見れるから』と言った。
以前よく旅をしている時の事、ある人にあなたも行きたい?と聞いたら
『きっと死んだらただでどこでも行けるからと言われた』
私は経験して行く事が好き。夜道を月明かりだけをたよりに丘の向こうにある
滝まで歩く。 目を凝らし森の中から聞こえる鳥なのか獣なのかの鳴き声を聞きながら
空気の温度を皮膚で感じながら、木々の視線を浴びながら滝の音に耳を澄まして
歩いて行く。全細胞と全神経を総動員して経験して行く。そこに人生の教えが降りてくる。
気付く事。気付くためにどれだけのきっかけを自分に作ってあげれるのか。
わずかなきっかけの中からどれだけ気付いて行けるのか。
あるいは 旅に出るためにとりあえず働きお金を貯めて行く。目標額に到達するまで
職場のいざこざには なるだけ気を取られないように、つまらない事で仕事に来るのが
嫌にならないように旅に出る事を夢に見て日々を暮らす。
旅先での新しい出会い、再会を心から喜び 土地の食べ物に舌鼓を打ち 日本とは違う
空気の香りに鼻が敏感に反応し、違う気温に皮膚が緩み始め、別の言葉の響きに
耳を酔わせる。経験する事だけが皮膚の下に記憶をしまい込んで行く。
だからこそ経験が皮膚の下に仕舞われた経験たちを揺り起こして行く。
速さの問題ではない。量の問題ではない。けれども経験せずに果たして人は人生に隠された
教えに気付く事はできるのだろうか?そんな人がいたらメール下さい。
キリストの情熱という映画を映画館で見たとき 既に見た人たちは残酷、ちょっと
グロテスクと言う表現をしていた。でも私はそういう観点からは映画を見なかった。
そこには人間の持つ残酷さ(恐れるとこうなります)と大衆に流されてしまう弱さ(これも
恐れから起こりますね)とが映し出されていた。色んな道具を使いいたぶるシーンは
血や皮膚が飛び散りそれは確かに目に余る。でも私は 同じ人間に対しこういう事も
できてしまう有様を 目をしっかりと見開いて見ていた。
そこには真実を伝えたかった彼の情熱があった。彼は知っていた。残酷さが彼らの無知な
恐怖心から来る事を。魔女狩りもそうだったのかも知れない。
魔女を火あぶりにしていた人たちは 自分たちのしている残忍さに気付かなかった。
そこには無知から来る恐怖心に煽られた抑制を失った感情だけがあった。
女なら誰でも魔性を秘めているのではないだろうか?
だから男は戸惑うのではないだろうか?
それは種の保存のために神がそれぞれに組み込んだ秘密の暗号だったのではないだろうか?
私は月の満ち欠けを身体で感じて行く。満月に向かい身体が水分を溜め込んで体重が増え
服のサイズが大きくなる。新月に向かい 身体は水分を溜め込むのをやめ服のサイズが
小さくなる。ホルモンの関係もある。でも私の身体は月の満ち欠けに反応する。
幸せな経験。宇宙とのつながりを感じさせてくれる。
裸足で踏み込むジャガイモ畑の土の感触 あるいは田んぼの泥の感触。
皮膚が神経を伝いたくさんの情報を感じ取り それが心の中にまでしみて行く。
やはり経験は必要だと思う。恐怖心も憎悪も喜びも悲しみも全て経験してそこから
消していく。その選択して行く作業の中で 人は光と出会い人生の時の流れに導かれて
行くのだと思う。







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最終更新日  2005年12月23日 18時59分38秒
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